比較経営史特講Ⅰ
担当者大野 貴司教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経営学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 本講義では、アメリカ・イギリスを中心とした欧米経営史をその考察対象とする。企業制度成立期から現代までの企業経営手法の発展と産業の発展に焦点を当て検討することにより、企業経営を歴史的に捉えていく視点を養うことを目指す。

授業の到達目標

・欧米の産業発展についてその経時的なプロセスを説明できるようになること。
・企業経営を歴史的な視点から捉えることができるようになること。

成績評価の方法および基準

・講義中の議論への貢献度合い 50%
・レジュメ(毎回提出) 50%

60点以上を合格とする。
ただし無断欠席、遅刻、取り組み態度の悪い者(許可なき時のスマホ閲覧、講義と関係のない内職等)は減点する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書受講者の興味・関心に応じて決定する。
参考文献経営史講義大河内暁夫東京大学出版会

準備学修の内容

テキストの輪読形式により講義を進めるので、事前にテキストの該当箇所を読み、問題点の整理をしておくこと。報告者はA4、2~3枚で割り当てられた箇所の内容をまとめ、説明すること。

その他履修上の注意事項

積極的な学習姿勢が求められる。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション、比較経営史を学ぶ意義
第2回近代企業の成立①(イギリス工場制度の成立と発展)
第3回近代企業の成立②(産業革命期のイギリスの生産と流通システム)
第4回近代企業の成立③(イギリスの産業衰退)
第5回アメリカ的大企業の出現
第6回アメリカ的大企業の技術革新と管理行動
第7回アメリカ的大企業による独占的行動
第8回アメリカ的大企業による多角化戦略
第9回アメリカ的大企業による組織戦略(垂直統合と組織形態)
第10回アメリカ的大企業によるM&Aの推進
第11回アメリカ的大企業によるグローバル化の推進
第12回組織的工場管理の展開①(テイラーシステム)
第13回組織的工場管理の展開②(ホーソン実験)
第14回組織的工場管理の展開③(フォードシステム)
第15回マイケル・ポーターの国の競争優位