コーポレートガバナンス論Ⅰ
担当者大野 貴司教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-311

授業の概要(ねらい)

 本講義では、経営者などの役員、従業員を含む企業を取り巻く多様なステークホルダーが企業を統治し、倫理・道徳的にも経営手法的にも正しい経営を実現していくことを目指す企業経営上の仕組みであるコーポ―レートガバナンスについてその背景と理論、現状や課題など、多面的な観点から講義をしてきたい。最終的には受講者自らが、なぜコーポレートガバナンスが必要なのか、その必要性が説明できるようになること、そしてその理想的なあり方を提言できるようになることをその目的としたい。

授業の到達目標

・コーポレートガバナンスに関する基礎的な理論を習得すること。
・日本と日本を含めた主要な国々のコーポレートガバナンスの制度や現状、課題について説明できるようになること。
・コーポレートガバナンスとは何なのかということと、その必要性、理想的なあり方を自分の言葉で説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

・期末試験 30%
・小テスト 42%(大幅な遅刻、長時間の離席者は受験しても加点しない)
・レポート 28%

60点以上を合格とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書指定しない。
参考文献よくわかるコーポレートガバナンス 風間信隆
ミネルヴァ書房
参考文献テキスト 現代企業論坂本恒夫・大坂良宏・鳥居陽介同文館出版

準備学修の内容

準備学習:毎回講義の最後に、次回の講義のキーワードを紹介するので、自分でキーワードを調べ、その内容をまとめ、分からなかった部分について明らかにした上で講義に臨むこと。
事後学習:講義で取り扱った内容について関連する書籍を読み、理解を深めるだけでなく、その実態について理解するため、その部分に該当する現象を新聞や経済雑誌などから見つけておくこと。

その他履修上の注意事項

・過去の講義資料、課題はDropboxにアップする。Dropboxへのアクセスの仕方については講義で説明する。
・私語、途中入退室など他の受講者の迷惑になる行為は慎むこと。遅刻、居眠り、内職など受講意欲が感じられない学生については注意する。注意の上改まらない場合は減点する。
・・あまりに受講者が後部座席に集中する場合は、受講者の受講へのモチベーション向上のために指定座席制度を導入する。
・試験は、講義中配布するレポート用紙(配布時欠席した受講者はDropboxより入手可能)、Dropboxにアップした課題用紙のみ持ち込み可能とする。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、コーポレートガバナンスとは?
第2回企業の不祥事防止の手段としてのコーポレートガバナンス
第3回企業価値向上の手段としてのコーポレートガバナンス
第4回株式と株主総会
第5回取締役会
第6回執行役員
第7回監査役
第8回所有と経営の分離と経営者支配
第9回機関投資家による企業支配
第10回経営者報酬
第11回株主総会と取締役会
第12回M&A
第13回内部統制
第14回同族による企業支配
第15回まとめ