スポーツ政策論Ⅱ
担当者大山  高教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSPS-304

授業の概要(ねらい)

 スポーツ政策論Iでは、スポーツ振興に関する国や地方自治体の取り組みを学び、スポーツ政策論IIではJリーグ及びJリーグクラブが取り組むスポーツ振興の施策について学習する。
 Jリーグは、地域に根差したスポーツクラブを核としたスポーツ文化の振興という理念を掲げ、日本のプロスポーツリーグではじめて「地域密着」を標榜した。Jリーグが生んだ地域密着という理念ないし、ホームタウン活動を通じたJクラブの在り方は、ドイツが原点となっている。このように、ドイツ型を自認するJリーグが、1993年に開幕して「地域密着」を理念として掲げたことで「地域密着型経営」が世に知れ渡り、日本のスポーツ振興の施策に大きな影響を与えているのである。
 本講義では、Jリーグを事例に地域におけるスポーツ振興の現状と課題を学習する。

授業の到達目標

 本講義は、日本におけるスポーツ振興の方策や行政の取り組みについて、Jリーグ及びJクラブを参考に知識の習得を目標とする。

成績評価の方法および基準

  平常点:「30点」。具体的な欠席回数の許容範囲はガイダンスで伝える。
  試験:期中に授業中小テスト14点×5回 計「70点」。
  ※特徴は授業中に「(学生を指名して)その場で意見を求める」ことが多い
  ※ディスカッション形式となる(つまりグループワークもあり)
  ※毎回小テストの実施は授業の進行によるため、抜き打ちテストとなる
  ※公欠、病欠は証明書があれば、小テスト実施日の欠席であっても認める
  以上を総合的に評価

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『Jリーグが追求する「地域密着型クラブ経営」が未来にもたらすもの』 大山 高(青娥書房)
参考文献『スポーツ白書』SSF笹川スポーツ財団
参考文献『スポーツ政策論』(成文堂)

準備学修の内容

 指定された教科書の熟読、および小テストに向けた事前学習

その他履修上の注意事項

 この講義では、講師自身が実際に仕事として携わってきた企業(実業団)チームの運営、選手のブランドマネジメント、Jリーグクラブのプロスポーツクラブ経営、広告代理店での権利ビジネス、Jリーグブランドマーケティングを事例に学習していきます。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 地域のスポーツ政策(1)
 地方自治体のスポーツ行政
第3回 地域のスポーツ政策(2)
 自治体におけるスポーツ政策ネットワーク
第4回 地域スポーツクラブ
第5回 Jリーグの地域密着型経営とJクラブのホームタウン活動
第6回 トップレベルスポーツクラブのマネジメント
第7回 ドイツ・ブンデスリーガの地域密着
第8回 日本における地域スポーツ振興に関わる組織(1)
 企業スポーツと総合型地域スポーツクラブ
第9回 日本における地域スポーツ振興に関わる組織(2)
 地域密着を唱える他のプロスポーツと大学
第10回 Jクラブと大学の地域スポーツ振興
第11回 部活動と地域に根差したスポーツクラブ 現状と課題
第12回 スポーツ施設の利用と管理運営
第13回 スポーツを核とした地域連携
 経済的施策の観点
第14回 多摩地域のトップスポーツクラブ(東京ヴェルディ、府中アスレティック)の事例
 ゲストスピーカー
第15回 これまでのまとめ 総括