担当者 | 前川 正教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | CME-309 |
リスクは未来です。未来に起きるかもしれないことです。それだけに不確かさがあり、私たちを不安にさせます。それは個人だけではなく組織も同じです。企業の不祥事や事件などは、企業が未来の不確かさに十分対応できていなかった結果かもしれません。21世紀に入ってリスクマネジメントをはじめとして企業経営の枠組みに関する多くの国際標準が制定されつつあり、こうした企業のリスクに対する対応のまずさへのアンチテーゼとも考えられています。リスクマネジメントを学ぼうとする学生にとってリスクやリスクマネジメントの知識は不可欠ですが、授業を進めるうえで、第一に知識だけではなくリスク感性の醸成を重視します。第二は国際標準などの標準規格についての理解を重視します。第三として組織の風土に応じて、その国際標準を自組織に合わせて適用するという各視点を踏まえて授業を進めていきます。「リスクマネジメントⅠ」では、リスクマネジメントの基礎について学習します。授業は基本的に講義形式で行います。
①リスクやリスクマネジメントの基礎知識を修得することができます。
②リスクマネジメントに関する国際標準規格(ISO)を理解することができます。
③リスクを特定できなければリスクマネジメントは始まりません。このリスク感性、リスク想像力を学ぶことができます。
①複数回の小テスト 30%
②試験 70%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『初心者のためのリスクマネジメントQ&A100』 | 小林誠(著) | 日刊工業新聞社 |
参考文献 | 『実践リスクマネジメント要覧 理論と実例』 | MS&ADインターリスク総研(編著) | 経済法令研究会 |
当日の講義は前回講義の各自の復習をもとに進めますので次のような準備学修課題を課します。
①前回講義で使用したパワポ資料は前回講義の翌日にはLMSにアップ、復習を兼ねてパワポ資料を熟読してください。
②講義内容に関連する文献等(各回講義の中で都度参考文献は紹介)の自主学習に取組んでください。
③当日の講義ではレジュメを配布しますので講義内容の重要点を補記し復習に活用してください。
①欠席及び公欠の扱いについては原則大学の規定にフォローします。
②他の受講生の迷惑にならないように最低限の授業におけるマナーは厳守してください。
③受講に対してとくに対応が必要な場合(病気・ケガ・障害)は遠慮なく申し出てください。
④授業をよりよくしていく上での意見・感想・コメントも遠慮なく連絡ください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション-授業の進め方・成績評価の方法および基準・準備学修の内容等の概要説明 |
第2回 | リスクという言葉 |
第3回 | リスクの定義 |
第4回 | リスクの表現とリスク認知の仕組み |
第5回 | リスクマネジメントという言葉 |
第6回 | リスクマネジメントの発展とプロセス |
第7回 | リスクマネジメントシステム構築のための指針 |
第8回 | 全社的リスクマネジメント(ERM)(1)COSO1 |
第9回 | 全社的リスクマネジメント(ERM)(2)COSO-ERM |
第10回 | リスクマネジメントの国際標準化 |
第11回 | リスクマネジメントプロセスの特徴 |
第12回 | リスクアセスメント |
第13回 | リスク対応・リスクマネジメントフレームワーク |
第14回 | 講義内容の総まとめ(1) |
第15回 | 講義内容の総まとめ(2) |