担当者 | 川上 祐司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | SPS-201 |
「アメリカ型スポーツ経営Ⅰ」では、アメリカ4大プロスポーツリーグである「National Football League(NFL)」「Major League Baseball(MLB)」「National Basketball Association(NBA)」「National Hockey League(NHL)」を中心に取り上げ、その歴史、経営理念、ビジネスモデル、マーケティング戦略などを解説し、アメリカにおけるスポーツビジネスの基礎知識などについて学習する。様々な時代背景、市場の変化の中、なぜアメリカスポーツ市場は今のなお発展と成長を遂げているのか? ますます高度化するスポーツパフォーマンス、地域に根づくフランチャイズ性、スポーツを取り巻く市場経済との関係とは。世界最高峰のスポーツビジネスモデルを学ぶ。
尚、小職は毎年、アリゾナ州スコッツデール市で3月に開催されるMLBサンフランシスコ・ジャイアンツのスプリングトレーニングキャンプ「カクタス・リーグ」に帯同しており、本授業においてはここで入手した最新のアメリカアスポーツビジネスのコンテンツを用意して実施する。
先ずは「スポーツの本質」を理解する。National Pastimeの由縁は? なぜわが国ではスポーツ文化が定着しないのか? なぜスポーツビジネスが発展しないのか?アメリカの歴史的・文化的・産業的背景より紐解き、アメリカスポーツのビジネスモデル・ロジックを理解する。さらに、わが国におけるスポーツ文化発展に向けた持論の構築、およびビジネスモデルを模索する。
*出席点はありません(ただし要打刻) 以下より総合的に評価する(100点満点)
①期末試験:60点満点(筆記、小論文)
②レポート:期中に課題レポート4回実施。40点(10点×4)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『メジャーリーグの現場に学ぶビジネス戦略―マーケティング、スポンサーシップ、ツーリズムへの展開―』 | 川上祐司著 | 昇洋書房 |
教科書 | *当日授業で使用するテキストデータは前日までにLMSにアップするので必ず参照のこと | ||
参考文献 | 『アメリカのスポーツ現場に学ぶマーケティング戦略-ファン・チーム・行政が生み出すスポーツ文化とビジネス』 | 川上祐司著 | 昇洋書房 |
参考文献 | 『プロスポーツにおける戦力均衡がリーグおよびチーム経営に及ぼす影響―アメリカプロスポーツリーグ「NFL」「MLB」を事例に―』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『ダイナミックプライシングの価格設定要因の一考察 -MLB San Francisco Giantsのチケットセールスを事例に-』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『アメリカ型スポーツリーグおよびチームマネジメントの一考察』 | 川上祐司著 | 帝京経済学研究 |
参考文献 | 『Sports Business Management: Decision Making Around the Globe』 | George Foster, Norman O'Reilly | |
参考文献 | 『スポーツビジネスの法と文化』 | グレンM・ウォン 川井圭司 | 成文堂 |
授業テキストは拙書および前日までにLMSにアップするPPTデータを使用するので必ず資料確認すること。また、当日授業では出来る限りパソコン持参でLMSにアクセスして受講すること。
昨今の一般的スポーツビジネスに関する話題を有して授業に臨むこと。さらには国内一般紙および日本経済新聞を必読のこと。加えてSports Business Journal、またスポーツ専門サイト等より海外スポーツビジネス動向にも関心を高めること。授業テキストは拙書および前日までにLMSにアップするPPTデータを使用するので必ず資料確認すること。また、当日授業では出来る限りパソコン持参で受講すること。
本科目の履修者は更なるアメリカスポーツ文化とビジネスの理解を深めるため「アメリカスポーツマネジメント研修」「アメリカ型スポーツ経営Ⅱ」の履修が望ましい。また、マーケティングの理解を深めるために「スポーツマーケティング概論Ⅰ」の履修も望ましい。
本授業は出席することが目的ではありません(よって出席点はありません)。世界最高峰のアメリカにおける最新のスポーツビジネス・経営手法を理解し、停滞するわが国スポーツビジネスを牽引する人材育成に向けた高度なスキルとノウハウ、理論の習得が目的です。その旨を十分理解して履修するようにして下さい。
川上の授業では、スポーツ手段を教えるのではくスポーツの本質を捉えた”目的”の理解への教授となります。本履修学生にはわが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として今後の活躍を期待しています。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーションおよびガイダンス ・授業の進め方、評価方法、留意点、約束事項を確認する |
第2回 | 「スポーツの本質」を理解する ・スポーツマネジメントとは、アメリカスポーツ市場について学ぶ |
第3回 | 近代スポーツの歴史を理解する ・プロフェッショナルとアマチュアリズム、アメリカスポーツの歴史について学ぶ |
第4回 | アメリカ4大プロスポーツリーグ概要を理解する ・ビジネス市場・規模・特徴、ビジネスモデルについて学ぶ |
第5回 | 利潤最大化としてのプロスポーツリーグを理解する ・収支構造、リーグ経営とマネジメントモデルについて学ぶ |
第6回 | 利益最大化としてのプロスポーツチームを理解する ・プロスポーツチームの経営とマネジメントモデルについて学ぶ |
第7回 | スポーツマーケティングを理解する① ・入場料収入、スポンサーシップについて学ぶ |
第8回 | スポーツマーケティングを理解する② ・マーチャンダイジング、放映権、ブラックアウトについて学ぶ |
第9回 | 戦力均衡(Competitive Balance, Parity)とスポーツビジネスの関係を理解する① ・レベニューシェア、戦力均衡を測定するハーフィンダール・ハーシュマン指数について学ぶ |
第10回 | 戦力均衡(Competitive Balance, Parity)とスポーツビジネスの関係を理解する② ・サラリーキャップ、贅沢税、ウェーバー制ドラフトについて学ぶ |
第11回 | アメリカスポーツの労使関係を理解する① ・保留制度、反トラスト法、労働組合、保留制度の終焉について学ぶ |
第12回 | アメリカスポーツの労使関係を理解する② ・オーナーとコミッショナー、フリーエージェント制度、共同謀議について学ぶ |
第13回 | アメリカスポーツの労使関係を理解する③ ・統一契約書と労働協約、スポーツエージェントビジネスについて学ぶ |
第14回 | ヨーロッパプロスポーツビジネスとの違いを理解する ・アメリカのスポーツ振興政策、スポーツ先進国について学ぶ |
第15回 | まとめ ・これまでの振り返りとまとめを行う |