社会システム論Ⅱ
担当者石島 健太郎
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-304

授業の概要(ねらい)

本講義では社会システム論、とりわけルーマンの社会システム論を基礎から学ぶ。ルーマンの語り口は難解だが、本講義ではなるべく身近な例を使いつつ、受講生との対話を通じて、彼の理論の魅力に迫りたい。なお、講義に対する質問・批判は、講義時間中のほか、インターネット上の質問フォームでも受け付ける。それらの質問を踏まえた議論によっても、受講生の理解を促したい。また、受講にあたって前期の社会システム論Ⅰの履修は要件としない。

授業の到達目標

社会システム論についての学説史的な概略を理解し、説明できること。
ルーマンの社会システム論の基本的な概念を理解し、説明できること。

成績評価の方法および基準

単位の有無は実質を伴った出席の回数に基づく。評価の高低は講義中の議論への参加の程度に基づく。期末試験、期末レポートは課さない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ニクラス・ルーマン入門――社会システム理論とは何か』クリスティアン・ボルフ著、庄司信訳新泉社
参考文献

準備学修の内容

毎回の講義内容をよく復習しすること。授業資料を見直し、自分の言葉で説明できることとできないことを腑分けし、後者については自学自習や質問を通じて理解し、自らの血肉とされたい。

その他履修上の注意事項

履修者全員で教科書を読み合わせながら進行するので、教科書は必ず入手すること(入手方法については初回に連絡するので、必ずしも授業に先んじて購入する必要はない)。講義内容への質問・批判等を通じた積極的な授業参加を期待する。また、他者の学習を妨害する行為は厳に慎まれたい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業計画および概略を示し、評価基準について詳説する。
第2回序論(1)
第3回序論(2)
第4回社会システム(1)
第5回社会システム(2)
第6回観察システム(1)
第7回観察システム(2)
第8回近代社会の機能的分化(1)
第9回近代社会の機能的分化(2)
第10回機能的分化の帰結(1)
第11回機能的分化の帰結(2)
第12回権力と政治(1)
第13回権力と政治(2)
第14回ルーマンの貢献
第15回ルーマンの限界と展望