担当者 | 西田 令一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | ARS-107 |
ドナルド・トランプ氏が、2016年選挙で大逆転勝利を果たし、第45代の米大統領に就任して1期(4年)目の折り返し地点を通過しました。
世界で最も強大な国の新たな担い手は、万事に型破りであり、単なる民主党から共和党への政権交代を超え、従来の米国政治のコンセンサスを覆すような考え方を引っ提げて登場しました。トランプ政権が繰り出す政策は、中国との貿易戦争に代表されるように、世界全体に大きな影響を及ぼしています。日本も例外ではありません。
授業は、トランプ新政権下における米国の経済、外交、社会政策の変化と、それに対する米国内外の反応の動きを追いながら進めていきます。要するに「トランプのアメリカ」って何だ、どこへ行くのか、ということです。
同時に、米国の政治制度や社会の仕組み、米国型資本主義経済の特質、外交政策の伝統、国の成り立ちからくるその特殊性といった「変わらぬアメリカ」に関する説明も、随所に織り交ぜていきます。
戦後米国の内政や対外政策が転換点に立っているという大きな歴史的視点を意識した授業にしたいと考えます。
アメリカの政治、外交、経済、社会について関心を抱き、基礎的な知識を身につけること、その結果として、米国を見る目を持てるようになることに尽きます。授業で蓄積したものが、大学で他の科目を学習する際も、卒業し実社会に出てからも役立つようになることを目指します。
最終回の授業内に基礎知識と理解度を試すテストを実施し、その出来具合に最大の比重を置き、授業への参加態度も加味して評価します。テストは、選択問題と論述問題の2本立てで、教材などの持ち込みは認めません。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教材は毎回、プリントしたものを用意します。「アメリカ」に関して大学で行う授業ですから、教材の資料部分には英語も使用しますが、必ず日本語の対訳を施します。また、ほぼ毎回、動画を使用して、取り上げるテーマを視聴覚的に理解できるように工夫します。 | ||
参考文献 |
トランプ政権の注目度は、良きにつけ悪しきにつけ、歴代米政権のそれを上回っています。関連のニュースはかなり増えていますから、新聞、テレビ、インターネットなどで伝えられるその動きに、日ごろからできるだけ目を向けるようにしておいてください。
特定の教科書があって、それに沿っての授業ではなく、生の動きに合わせた授業が多くなります。講義することがほぼすべてとなりますので、積極的に参加する姿勢が求められます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション(授業の進め方と目標、成績評価の方法、授業への準備、心構えなどの説明を受ける)。 |
第2回 | 独立戦争までの歴史と、アメリカという国家の成り立ちについて学ぶ。 |
第3回 | 合衆国憲法の制定過程と主な内容、その歴史的意味合いについて学ぶ。 |
第4回 | 南北戦争に至る過程と、連邦制維持などの歴史的な意義について学ぶ。 |
第5回 | 南北戦争後に台頭して超大国に至ったアメリカの道のりについて学ぶ。 |
第6回 | ドキュメンタリー「ドナルド・トランプとは何者だ!?」を視聴する。 |
第7回 | 米大統領選の仕組みを、2020年次期選挙へ向けた動きに合わせて学ぶ。 |
第8回 | トランプ氏を大統領の座に押し上げた白人労働者の怒りについて学ぶ。 |
第9回 | 再選を狙うトランプ氏にとり打撃となる「ロシア疑惑」について学ぶ。 |
第10回 | アメリカ大統領の軍最高司令官としての役割とその意味について学ぶ。 |
第11回 | 北朝鮮核・ミサイル危機の実相と、解決を目指すトランプ外交を学ぶ。 |
第12回 | トランプ氏が仕掛けた対中貿易戦争とその戦略的な背景について学ぶ。 |
第13回 | 移民国家における移民排斥と多人種・多文化社会の危機について学ぶ。 |
第14回 | 銃乱射事件の多発と銃規制反対の論拠「武装する権利」について学ぶ。 |
第15回 | 春期授業のおさらいと授業内テスト |