生徒指導・進路指導論
担当者杉坂 郁子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-104

授業の概要(ねらい)

生徒指導と進路指導は、ともに人格のより良い発達を支援するという目的を持ち、密接な関係にある。子どもたちを取り巻く社会状況が急激に変化する中、多様化、複雑化するこれらの指導について、知識や理論をふまえた上で、事例を取り上げながら、実践に役立つ考え方を学ぶ。

授業の到達目標

生徒指導は単なる問題行動への対応のみを指すものでない。また、進路指導は本来、単なる進学や就職のための出口指導ではない。生徒指導、進路指導の意義を正しく理解するとともに、学校現場で実践するための基礎的な力をつける。

成績評価の方法および基準

毎回の振り返りシートの内容を点数化したもの、発表の回数と内容、授業への出席・取組状況 (70%) 
レポート(30%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定の教科書は使用しない。授業の際、資料を配布する。
参考文献

準備学修の内容

・授業の最後に次回の内容の予告をするので、その内容について調べてくる。
・教育に関する時事問題、ニュースなど関心を持ち、情報収集に心がける。
・教育問題に関して、周りの者(友人、家族等)と意見を交換する機会を持ち、人の考え方を理解しながら、
 自分の考えも的確に伝えられる訓練をしておく。

その他履修上の注意事項

・1回目の授業で、授業方針の提示、座席決め・グループ決めを行うので、1回目から必ず出席すること。特別の事情があり
  出席できない場合は、必ず事前に杉坂の研究室に来ること。2回目以降の突然の受講は出来ない。
・座席指定のグループ学習を取り入れるので、受け身で座っているだけの学生、他とのコミュニケーションを学生には適さない。
・授業規律を重んじる。遅刻は出来ない。体調管理をしっかり行い欠席は極力しないこと。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション、授業の受け方について、座席決め・グループ決め
生徒指導に関する原体験の振り返り
第2回生徒指導とは何か ➀ 
授業における生徒指導、生徒指導の意義
第3回生徒指導とは何か②
(生徒指導提要、生徒指導リーフより考える)
第4回生徒指導とは何か③ 
(『子どもと学校』(河合隼雄)の抜粋より考える)
第5回統計から生徒指導考える。(暴力行為)
事例から考える。
 
第6回統計から生徒指導考える。(不登校)
事例から考える。
第7回生徒指導からホームルームづくりを考える。
(居心地のよいクラスとは)
第8回いじめについて考える
(いじめの定義と変遷)
第9回いじめの未然防止
(いじめのサイン)
第10回いじめへの対応
(事例から考える)
第11回進路指導とは何か
(進路指導とキャリア教育、キャリア教育が求められる背景)
第12回カウンセリングマインドとは
(カウセリングマインドとゼロトレランス)
第13回校則について考える
(校則と法的位置づけ)
第14回事例研究➀
(性的マイノリティの生徒)
第15回事例研究②
(少年事件から生徒指導を考える)