管理会計論特講
担当者水守 理智教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経営学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

制度としての原価計算と財務諸表との繋がりを理解した上で、標準原価計算および直接原価計算・損益分岐点分析など経営管理のための技術を習得する。
また、意思決定のためのため原価計算の考え方、さらには、予算管理、利益管理などの管理手法を習得する。
受講者が少人数であると想定されますので、受講者各個人の原価計算・管理会計に対する学習経験や理解度、興味分野等を重視し、各個人の個性に応じた演習課題の提供、講義内容や説明の深度を臨機応変に弾力的に決定していきます。
管理会計を通して、みんなで楽しく、考える力を養成できればと思っています。

授業の到達目標

標準原価計算と直接原価計算を習得すること。
意思決定のための原価計算の考え方と経営管理の基本的技術を習得する。
管理会計は面白いと思うようになること。

成績評価の方法および基準

ほぼ、授業態度(出席率、授業への参加度合い、積極性など)50%、試験の成績50%です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『スタディガイド 原価計算』渋谷武夫 編著中央経済社
参考文献教科書の他に管理会計に関する適切な書籍または文献を使用することがあります。

準備学修の内容

実際に自らの手で計算して演習問題を解いてみることが大切です。
授業で学習したことを実務ではどうなるか自ら考えてみると理解が深まります。
なお、制度としての実際原価計算の基礎を理解していることが推奨されますが、原価計算が全く初めての人でも基礎から分かりやすく楽しく学習できる授業を行います。
なので、原価計算の初心者の方も大歓迎です。

その他履修上の注意事項

授業では実際に計算演習をするので、必ず、電卓を持参すること。
履修者が比較的少人数と想定されるので、講義形式に拘らずに、受講者の個性に合わせて演習やディスカッションも取り入れる予定です。

授業内容

授業内容
第1回制度としての実際原価計算の復習
第2回標準原価計算1
・意義と目的、手続き、勘定記入法など
第3回標準原価計算2
・差異分析
第4回標準原価計算3
・差異分析と原価差額の処理
第5回財務諸表
・製造業の財務諸表と製造原価報告書
第6回直接原価計算
意義、全部原価計算との相違点
第7回直接原価計算と損益分岐点分析
第8回CVP分析、予算管理、利益管理手法
第9回意思決定のための原価計算
・差額原価収益分析
第10回業務執行的意思決定
第11回設備投資の意思決定1
・NPV法
第12回設備投資の意思決定
・内部収益率法など
第13回財務諸表分析
第14回その他管理会計トピックと総纏め
第15回期末試験