財務諸表論Ⅱ
担当者水守 理智教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-204

授業の概要(ねらい)

財務諸表論を初めて学ぶ人のための入門コースです。但し、財務諸表作成の元となる複式簿記の知識があるとうい前提で授業を進めます。そのため、簿記論を履修済であるか日商簿記検定3級を合格する程度のスキルを持っている人の受講を推奨します。
財務諸表=決算書から、企業の経営状態を読み解くための基礎知識を習得します。また、その知識を基に、実例と関連づけて、財務諸表を身近なものとして利用できるようにすることを目指します。
財務省評論Ⅱでは、財務諸表論Ⅰに引き続き、貸借対照表の負債の部、純資産の部の内容と損益との関係、もう1つの重要な財務諸表である損益計算書について学びます。
また、ビジネスシーンでの必要性を考慮し、連結財務諸表や税効果会計等の基礎についても学びます。

授業の到達目標

 ①貸借対照表の負債の部・純資産の部について、その内容と損益との関係を理解します。
 ②連結財務諸表・税効果会計・外貨換算会計について概要を理解します。

成績評価の方法および基準

ほぼ、授業の出席状況20%、定期試験の成績80%です。
単位の取得には原則3分の2以上の出席が必要です。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『財務会計入門』第5版田中健二(中央経済社)
参考文献日本商工会議所簿記検定2級または3級の受験参考書

準備学修の内容

授業の理解度を試す簡単な問題を配布しますので、各自で解答を作成し自分の理解度を確認し復習してください。
わからないところがあれば遠慮なく質問してください。
やむを得ず欠席した場合のレジメ等はLMSにアップしますので、自主学習に使ってください。

その他履修上の注意事項

簿記の仕訳から決算書作成に至るまでの一連の手続きを理解していることを前提に、何をどの時点でどういう金額で記帳されるべきかを考えるのが財務諸表論です。従って、理解のためには少なくとも商業簿記を理解しているか簿記論を同時並行で受講していることが必要となります。
レジメの掲載、課題の配布や提出にLMSを使用することがありますので、LMSが使用できる環境が必要です。

授業内容

授業内容
第1回財務諸表論Ⅰの復習(会計基準と財務諸表の仕組)
第2回有形固定資産の会計(記帳方法と財務諸表の表示など)
第3回無形固定資産・繰延資産の会計
第4回金融資産の会計
第5回負債の会計(引当金・偶発債務・資産除去債務)
第6回負債の会計(退職給付債務)
第7回純資産の会計
第8回収益費用の会計
第9回税効果会計(法人税法の概要)
第10回税効果会計(税効果会計の仕組み)
第11回外貨換算会計(外貨建取引、換算)
第12回連結財務諸表1
第13回連結財務諸表2
第14回秋期授業のまとめ
第15回総まとめと期末試験