担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | SEM-325 |
古代のアテネとローマの政治と政治家を主題とし、共通のテキストを指定して、全員が同じテキストを読みながら、歴史研究の基本的な方法を学んでいく。具体的には、研究書の読み方、まとめ方、発表の仕方、研究書と古代史料とを対応させながら議論を組み立てる方法である。
受講生を3つのグループに分け、1回の授業で1つのグループが発表する。他のグループのメンバーは、必ず質問ないし意見を述べること。プルタルコス『英雄伝』については、各人がギリシアの政治家を一人選び、その伝記を読んで発表する。また授業の冒頭で毎回発声練習を行ない、正確な発音と滑舌できちんと声が出せるよう訓練する。
テキストを正確に読み取り、適切に要約できること
論点を整理して自分の解釈をまとめ、討論と発表ができること
以上を通じて日本語の総合的な運用能力を高めること
割り当てられた発表をすべて行うこと
全体討論で積極的に質問や発言をすること
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『丘のうえの民主政』 | 橋場弦 | MELICの指定図書を利用 |
教科書 | 『英雄伝1~4』 | プルタルコス | MELICおよび研究室で借りること |
教科書 | 『カエサル「ガリア戦記」』 | 高橋宏幸 | MELICの指定図書を利用 |
教科書 | 『カエサル(上・下)』 | ゴールズワーシー | MELICの指定図書を利用 |
教科書 | |||
参考文献 | 『アテネ民主政』 | 澤田典子 | プリントを配布 |
自分が担当する発表の準備をきちんと行うこと
発表が当たっていない時でも、テキストの指定された範囲をあらかじめ読んでくること
一度も発言しなかった者は欠席扱いとする
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション・古代アテネ政治史概説 グループ分けと発表の割り当て |
第2回 | 橋場『丘のうえの民主政』(1)第1章の発表(全員) |
第3回 | 橋場『丘のうえの民主政』(2)第1グループの発表と討論 |
第4回 | 橋場『丘のうえの民主政』(3)第2グループの発表と討論 |
第5回 | 橋場『丘のうえの民主政』(4)第3グループの発表と討論 |
第6回 | 橋場『丘のうえの民主政』(5)総括討論:アテネ民主政は衆愚政だったか 澤田『アテネ民主政』講読(全員)古代アテネの政治家たち |
第7回 | プルタルコス『英雄伝』(1)第1グループの発表 |
第8回 | プルタルコス『英雄伝』(2)第2グループの発表 |
第9回 | プルタルコス『英雄伝』(3)第3グループの発表 |
第10回 | 古代ローマ政治史概説・カエサルとその時代 高橋『ガリア戦記』(1)第1部の各章についての発表(全員) |
第11回 | ゴールズワーシー『カエサル』(1)第1グループの発表:青年時代とローマの政界 |
第12回 | ゴールズワーシー『カエサル』(2)第2グループの発表:三頭政治とガリア戦争 |
第13回 | 高橋『ガリア戦記』(2)第2部の各章についての発表(全員) |
第14回 | ゴールズワーシー『カエサル』(3)第3グループの発表:内乱から独裁官就任、暗殺まで |
第15回 | 総括発表(論題は自由選択) ①古代アテネまたはローマの政治の特質 ②カエサルの歴史的意義 |