西洋政治思想史Ⅰ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHIT-205

授業の概要(ねらい)

 前半は古代ギリシアの代表的な哲学者であるプラトンとアリストテレスの作品を読む。二人は現実のポリスの政治と格闘しながら、理想的な国制を求めて旺盛な研究を重ねた。二人の主要な著作から、古代政治思想の到達点とそれがはらむ諸問題を明らかにする。
 後半は近代の社会契約論の基礎を樹立したホッブズとロックの著作を読む。二人はイギリス革命の真っただ中を生き、国家主権とは何かという根本問題に取り組んで、今日に至る立憲主義思想を生み出した。二人の著作に学ぶことは、今日の日本の政治を考える上でも不可欠である。

授業の到達目標

 古典作品を直に読み、著者の政治思想を的確に読み取ること
 古典作品のテキストを時代背景とのかかわりで解釈できること
 

成績評価の方法および基準

 中間試験40%、期末試験60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回プリントを配布する
参考文献

準備学修の内容

 授業終了後にプリントとノートを読み直しておくこと

その他履修上の注意事項

 毎回小さな課題を出して答案を書いてもらい、その提出をもって出席を認定する

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
古代ギリシアの政治と国制
第2回プラトンの生涯と著作
第3回プラトン『国家』における哲人国家論
第4回プラトン『国家』の男女平等論・ジェンダー視点からの批判
第5回アリストテレスの生涯と著作 
第6回アリストテレス『政治学』の国制論
第7回アリストテレスのプラトン批判
第8回アリストテレス『政治学』の奴隷制論
第9回前半のまとめと中間試験
第10回答案の返却とコメント
ピューリタン革命とホッブズの生涯
第11回ホッブズ『リヴァイアサン』を読む
第12回名誉革命とロックの生涯
第13回ロック『統治二論』を読む
第14回立憲主義の流れと現代
第15回後半のまとめと期末試験