スポーツ心理学Ⅰ
担当者松永 悠希教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングSPS-204

授業の概要(ねらい)

スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには身体・技術・心理などが、スポーツに適した状態で整っていることが必要である。
本授業では、スポーツ選手が自身のパフォーマンスを最大化するために必要な心理的な要素について解説する。
また、より望ましい心理状態で競技に臨むための準備・メンタルトレーニングを実習を通して、自身のパフォーマンス向上に必要なものを見いだしていく。
なお、本授業は単に講義を聴くだけでなく、自身の体験・考えを他者に説明することおよび他者の体験・考えを聞くことでより学習を深められるように実施していく。

授業の到達目標

集中(フロー・ゾーン)とはどういうものかを理解する。
折れない心(レジリエンス)とはどういうものかを理解する。
心がスポーツパフォーマンスに与える影響を理解する。
自身に必要なメンタルトレーニングについて理解する。

成績評価の方法および基準

授業内レポート40%、定期試験60%で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『はじめて学ぶスポーツ心理学12講』福村出版
教科書『よくわかるスポーツ心理学(やわらかアカデミズム・「わかる」シリーズ)』ミネルヴァ書房
参考文献

準備学修の内容

翌回の学習内容に応じた課題を都度提示する。
課題は授業内のグループワークに利用するとともに授業内レポートとして評価に利用する。

その他履修上の注意事項

本授業ではグループワークを実施する。
授業運営上、スマートフォンを使用することがあるので、可能な限り持参して欲しい。
ただし、指示した時以外は使用しないこと。
座席は前から詰めて座ること。授業内容によっては座席を指定する場合がある。
授業中は脱帽し、授業に不要なものは鞄の中にしまうこと。
授業中の飲食は禁止とする。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
 授業実施方法の説明
第2回『心理学』は何をする分野か?
 心理学の扱うテーマ、心理学の種類、日常生活に利用される心理学
第3回優秀なアスリートに共通の性格はあるのか?
 スポーツと性格(パーソナリティ)
第4回スポーツ選手にはどんな心理的トラブルがおこるか?
 あがり、スランプ、バーンアウト 
第5回折れない心の作り方:1
 レジリエンスとは
第6回折れない心の作り方:2
 レジリエンスを獲得するために必要なこと
第7回ストレスにどう反応するか?
 逃避行動
第8回いわゆるゾーンとは?
 フロー状態
第9回ゾーンにはどう入るか?
 フロー状態にはいるために必要な条件
第10回やる気とは何か?やる気はどう高めるか?
 動機付け、目標設定
第11回メンタルトレーニング1:覚醒状態のコントロール
 サイキングアップとリラクゼーション
第12回メンタルトレーニング2:スイッチを入れる
 プレパフォーマンスルーティン、フォーカルポイント
第13回メンタルトレーニング3:心理的予行
 イメージトレーニング
第14回心理状態の検査
 POMS、DIPCA
第15回まとめとテスト