担当者 | 市川 樹 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | PFP-202 |
近年日本では財政赤字が累積する一方で、少子高齢化と人口減少、東京一極集中という問題が生じてきた。本講義では、こうした問題について財政学の視点から考えていく。財政赤字や少子高齢化、東京一極集中は、年金だけでは老後の生活費が2000万円不足するという問題や10月に予定されている消費税税率の引き上げなどに関連している。特に本講義で焦点を当てる地方財政と社会保障の問題は私たちの生活と密接に関連している。こうした財政に関する知識を深めることを通じて、自身の身近な問題から出発して社会の問題を考える視点を身に着けていく。本講義では特に、財政学の各論として扱われる、社会保障と地方財政の基礎を学ぶ。授業中は、リアクション・ペーパーなどを用いて財政の問題についてディスカッションを行う。
①財政学の基礎的な知識を身に着け、基本的な用語について説明することができる。
②社会における財政の機能や役割について理解し、自分の言葉で説明することができる。
③財政学の知識を活かし、日本社会の現状を考えることができる。
④地方財政や社会保障の役割を理解し、少子高齢化や東京一極集中の問題を考えられるようにする。
リアクションペーパー・小テスト 40% 期末試験 60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回の授業では講義ノートや関連資料が配布される。講義資料はLMSに掲載する。 教科書の指定はないが、授業内容に関連する参考書として以下のものを挙げておく。 | ||
参考文献 | (2007)『財政学(改訂版)』 | 神野直彦 | 有斐閣 |
参考文献 | (2012)『現代財政を学ぶ』 | 池上岳彦(編) | 有斐閣 |
参考文献 | (2018)『福祉財政』 | 高端正幸・伊集守直(編) | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | (2018)『地方財政を学ぶ』 | 沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸 | 有斐閣 |
・講義ノートや関連資料を参考に授業の内容の復習をする。
・日頃からニュースに目を通し、時事問題に広く関心を持つようにすること。
・「財政学I」をすでに履修をしていることが望ましい。
・本講義の進め方について説明をするので、初回の授業には必ず出席すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:日本財政が抱える問題点-大きな財政赤字と少子高齢化、東京一極集中 |
第2回 | 日本の地方財政の現状と問題:東京一極集中と少子高齢化 |
第3回 | 地方自治体の経費:地方自治体は何にお金を使っているのか? |
第4回 | 地方自治体の予算:地方財政の予算論について考える |
第5回 | 地方自治体の収入構造:自治体はどのように収入を確保しているのか? |
第6回 | 地方税原則:地方税の理論について考える |
第7回 | 地方税の実態と近年の動向:日本の地方税はどのような特徴があるのか? |
第8回 | 政府間財政関係:国と地方自治体の関係に関する理論を考える |
第9回 | 日本の政府間関係:日本の国と地方自治体はどのような関係になっているのだろうか? |
第10回 | 財政と社会保障:私たちの生活はどのように守られているのか? |
第11回 | 年金制度:高齢で働けなくなったときの所得を確保する仕組み |
第12回 | 医療保険、介護保険と地方財政:けがや病気の治療を支える仕組み |
第13回 | 子育て、教育と地方財政:子どもの成長を支える仕組み |
第14回 | 日本の地方財政の歴史的展開:日本の地方財政のこれまでとこれから |
第15回 | まとめ / 試験 ※各回の授業の内容は変更される場合がある。 |