証券市場論Ⅱ
担当者小菅 栄修
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMOF-308

授業の概要(ねらい)

学生諸君にあっては、大学生活を通じて、是非、智慧(Wisdom)を養い、知識(Intelligence)を広げて欲しいと思います。智慧とは、物事の本質を突き詰める「考える力」であり、知識とは、社会人に相応しい「広範な教養」です。
金融・証券市場は、国民経済・市場経済といった皆さんの実生活において、大きな役割を果たしています。企業や政府に対して資金を供給する場を提供する一方、家計・個人や年金基金その他の機関投資家に対しては資金運用の場を提供しています。
本講義では、「証券市場論 I」で、広く、金融市場・証券市場の基礎的な概念や役割を修得したことを前提として、より具体的に、企業の実務や国際金融といった応用分野につき、教養を広げるとともに、これらの分野を取り巻く課題や背景について考えてゆくことを目指します。当初、講義を中心に授業を進めますが、適宜、ディスカッションやグループワーク並びにプレゼンテーションなどを取り交ぜることも検討します。

授業の到達目標

a. 金融・証券市場全般の仕組みに対する基本的な理解をベースに、企業実務における応用分野を理解すること。
b. 金融・証券市場の延長線としての国際金融分野の基本的事項を理解し、これらを議論・説明できること。
c. 習得した金融・証券市場に関連する知識を用いて、関連報道を正しく理解し、経済全般における影響等につき議論・説明できること。

成績評価の方法および基準

中間テスト40%、期末テスト60%
各テストは、到達目標で掲げた事項の修得状況を確認する内容を予定しています。
また、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションへの貢献度により、10%以内で加味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回、講義ノートを配布します。
教科書「『金融』の基本と常識 改訂版」永野良佑フォレスト出版
参考文献「金融読本 第30版」島村高嘉・中島真志東洋経済新報社
参考文献「図説 日本の証券市場 2018年版」若園智明ほか公益財団法人 日本証券経済研究所
参考文献日本経済新聞

準備学修の内容

授業の進行に合わせて、読むべき図書及び箇所、記事等につき随時指示します。

その他履修上の注意事項

授業では、現実に起こっている経済事象も随時取り上げますので、日本経済新聞の購読を推奨します。
また、証券市場論IとIIは一体となっており、通年で両方を履修することを推奨します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(講義):証券市場論Iで概観した日本の証券市場のまとめを行います。
第2回ファイナンス実務①デット(講義)
第3回ファイナンス実務②エイクイティ(講義)
第4回新興企業と株式上場(講義)
第5回海外ファイナンス(講義)
第6回企業分析①(講義)
第7回企業分析②(講義)
第8回まとめと中間テスト
第9回M&A(講義)
第10回コーポレート・ガバナンス(講義)
第11回国際貿易と国際収支(講義)
第12回外国為替レート(講義)
第13回国際通貨制度・国際機関(講義)
第14回開放経済とグローバリゼーション(講義)
第15回まとめと期末テスト