証券市場論Ⅰ
担当者小菅 栄修
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMOF-307

授業の概要(ねらい)

学生諸君にあっては、大学生活を通じて、是非、智慧(Wisdom)を養い、知識(Intelligence)を広げて欲しいと思います。智慧とは、物事の本質を突き詰める「考える力」であり、知識とは、社会人に相応しい「広範な教養」です。
金融・証券市場は、国民経済・市場経済といった皆さんの実生活において、大きな役割を果たしています。企業や政府に対して資金を供給する場を提供する一方、家計・個人や年金基金その他の機関投資家に対しては資金運用の場を提供しています。
本講義では、広く、金融市場・証券市場の基礎的な概念や役割を教養として身につけ、さらに金融・証券市場を取り巻く課題を考えてゆくことを目指します。当初、講義を中心に授業を進めますが、基礎的な理解の進捗をみながら、適宜、ディスカッションやグループワーク並びにプレゼンテーションなどを取り交ぜることも検討します。

授業の到達目標

a. 証券市場を含む、金融市場全般の仕組みや関係者の役割を理解すること。
b. 日本の証券市場の基本的事項を理解し、これらを議論・説明できること。
c. 習得した金融・証券市場に関連する知識を用いて、関連報道を正しく理解し、経済全般における影響等につき議論・説明できること。

成績評価の方法および基準

中間テスト40%、期末テスト60%
各テストは、到達目標で掲げた事項の修得状況を確認する内容を予定しています。
また、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションへの貢献度により、10%以内で加味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回、講義ノートを配布します
教科書「『金融』の基本と常識 改訂版」永野良佑フォレスト出版
参考文献「金融読本 第30版」島村高嘉・中島真志東洋経済新報社
参考文献「図説 日本の証券市場 2018年版」若園智明ほか公益財団法人 日本証券経済研究所
参考文献日本経済新聞

準備学修の内容

授業の進行に合わせて、読むべき図書及び箇所、記事等につき随時指示します。

その他履修上の注意事項

授業では、現実に起こっている経済事象も随時取り上げますので、日本経済新聞の購読を推奨します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(講義):自己紹介を兼ねて、1960年以降の日本経済や世界経済の動きを俯瞰します。
第2回国民経済と世界経済(講義)
第3回金融市場の仕組み(講義)
第4回銀行の役割(講義)
第5回中央銀行と政府の役割(講義)
第6回証券の発行市場と流通市場(講義)
第7回債券市場(講義)
第8回まとめと中間テスト
第9回株式市場①概観(講義)
第10回株式市場②株式投資と収益(講義)
第11回投資信託・ファンド(講義)
第12回証券会社の役割と機能(講義)
第13回機関投資家の役割と機能(講義)
第14回投資収益と運用戦略(講義)
第15回まとめと期末テスト