アメリカ経済論Ⅱ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-326

授業の概要(ねらい)

 アメリカは世界の中心国、基軸通貨国として、世界全体に大きな与える存在です。トランプ政権の政治経済政策は日本をはじめ世界の政治と経済に多大な影響を与えつつあります。この授業では、貧困と格差拡大など、アメリカの政治・経済・社会が抱える諸問題について、その背景と原因について学びます。

授業の到達目標

(1)アメリカの政治・経済・社会の特殊性とその歴史的背景について基本的事項を修得する。
(2)世界の政治経済の中でアメリカが果たす役割について基本的事項を修得する。

成績評価の方法および基準

 平常点:40%(出席状況と質問)
 定期試験の成績:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『世界経済危機とその後の世界』2016年柴田德太郎編著日本経済評論社
参考文献『資本主義の暴走をいかに抑えるか』2009年柴田德太郎著ちくま新書
参考文献『アメリカの経済 第2版』2005年春田素夫・鈴木直次著岩波書店
参考文献『アメリカの経済 成長の衰退 上・下』2018年ゴードン著日経BP社

準備学修の内容

 講義の冒頭に前回の講義について復習の質問をするので講義資料に基づいて復習することを推奨します。

その他履修上の注意事項

 アメリカ経済の動向に関する新聞、インターネット等の情報に関心を持つことを推奨します。毎回、質問事項を書いてもらい、次回に解答します。積極的に質問してください。

授業内容

授業内容
第1回 序論:アメリカ経済の現状について学ぶ
第2回 政府の経済的役割について学ぶ
第3回 双子の赤字拡大について学ぶ
第4回 経営者支配から株主重視への転換について学ぶ
第5回 金融制度の特質について学ぶ
第6回 金融政策の仕組みについて学ぶ
第7回 2000年代における金融緩和・規制緩和・金融拡張について学ぶ
第8回 サブプライム金融危機の発生について学ぶ
第9回 ドル流動性危機とドル体制について学ぶ
第10回 異次元緩和と世界経済への影響について学ぶ
第11回 異次元緩和の終了と世界経済への影響について学ぶ
第12回 米中貿易戦争と新冷戦について学ぶ
第13回 アメリカ経済の現状と展望について学ぶ
第14回 講義全体をまとめる
第15回 講義を総括し、試験を実施する