担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | HEA-102 |
社会史とは、政治と国家、文化、経済、社会的諸関係をふくむ人間生活の総体を考察の対象とする歴史学の一分野である。しかし、政治と経済、国家と社会が分離し、時に厳しく対立するのが近代の特性である。また、文化や教育もまた自律的な世界の構築を目指すようになる。ここでは、まず、グリム兄弟の生涯に着目して前近代から近代への移行期の問題を取り扱い、さらにドイツを中心に近代の社会史を概観する。
近現代史理解に必要なキーワードを修得し、現代ヨーロッパと世界について考察する方法を身につける。
最後の回に筆記試験を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『ドイツ国民とナショナリズム』 | オットー・ダン著 | (名古屋大学出版会) |
参考文献 | 『民族とナショナリズム』 | アーネスト・ゲルナー著 | (岩波書店) |
文献は、講義の中で紹介しますので、興味関心に応じて参照してください。
ドイツ史が中心ですが、普遍的な観点をもてるように心がけてください。最終回に近い時期に試験の様態について解説をします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 社会史の概念装置 |
第2回 | グリム兄弟(1):グリム家の出自 |
第3回 | グリム兄弟(2):ヨーロッパ近世の宗教 |
第4回 | グリム兄弟(3):身分制社会から近代社会へ |
第5回 | グリム兄弟(4):子どもと学校 |
第6回 | グリム兄弟(5):フォルクの発見 |
第7回 | グリム兄弟(6):革命と反革命 |
第8回 | 工業社会の形成(1) |
第9回 | 工業社会の形成(2):勝利するブルジョワジー |
第10回 | 「特有の道」論とドイツの社会史 |
第11回 | 国民の大衆化ということ |
第12回 | ファシズムの社会的基礎(1) |
第13回 | ファシズムの社会的基礎(2) |
第14回 | ヨーロッパの社会 |
第15回 | まとめと試験 |