日本史特殊講義4B-Ⅱ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-208

授業の概要(ねらい)

 江戸幕府の5代将軍綱吉・6代家宣・8代吉宗は、もとは館林・甲府・紀州の各藩主であった。彼らは藩主から将軍職を継いだ際、それぞれ自身の家臣を幕府の旗本・御家人として編入した。それにともない、この時期に旗本・御家人の数が増加するが、それに見合った就職先は設けられなかった。その結果、職に就けない旗本・御家人が増加する。そこで、幕府は彼らを就職させるための人事制度を整備していく。本授業では、その人事制度の変遷について説明する。

授業の到達目標

 江戸幕府の人事政策とその問題点について理解する。

成績評価の方法および基準

 中間・期末の両テスト

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『旗本・御家人の就職事情』(2015年)山本英貴吉川弘文館
参考文献

準備学修の内容

 指定した教科書の次回の授業範囲を読み、大まかな内容を理解しておくこと。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回 本授業の説明
第2回 旗本・御家人の存在形態
第3回 就職難の始まり‐増加する幕臣たち
第4回 就職難の始まり‐徳川吉宗の就職対策
第5回 就職難の始まり‐区分される御家人
第6回 小普請組の形成過程
第7回 小普請の就職活動
第8回 中間テストとまとめ
第9回 移りゆく人事政策‐田沼時代の人事制度
第10回 移りゆく人事政策‐小普請組の改革
第11回 移りゆく人事政策‐家格令の内容と運用
第12回 立身出世を目指した男たち‐堀内氏有と湯之奥金山
第13回 一つの職に異なる存在
第14回 人事の本質
第15回 期末テストとまとめ