日本史特殊講義4B-Ⅰ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-207

授業の概要(ねらい)

 本授業は、江戸時代における幕府と藩(大名家)との関係およびその変遷についての講義である。取り上げる内容は、①近世大名の家格上昇運動を事例とする幕府と藩との交渉、②幕府の政務処理に関与した奥右筆と、幕藩間あるいは大名間の交渉を担った留守居と留守居組合、③幕府の政務処理の基本方針である先例主義と、それを可能にするために整備した公文書の管理制度、となる。

授業の到達目標

 江戸幕府の官僚機構、幕府と藩(大名家)との関係およびその変遷について理解する。

成績評価の方法および基準

 中間・期末の両テスト

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『江戸大名の本家と分家』(2011年)野口朋隆吉川弘文館
参考文献『近世中後期の藩と幕府』(2017年)荒木裕行東京大学出版会

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回 本授業の説明
第2回 近世大名の類型
第3回 近世大名の本家と分家
第4回 近世大名の序列編成と儀礼社会
第5回 近世大名の家格上昇運動‐武家官位・行列道具
第6回 近世大名と御用頼
第7回 江戸幕府による御用頼の取締
第8回 中間テストとまとめ
第9回 江戸幕府の政務処理
第10回 老中制の形成過程
第11回 江戸幕府の奥右筆
第12回 江戸幕府の公文書管理
第13回 大名家留守居と留守居組合
第14回 江戸幕府による留守居組合の取締
第15回 期末テストとまとめ