担当者 | 山口 仁 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-106 |
マス・コミュニケーションという社会現象を、ほかの社会現象との関係を意識しながら解説していく。マス・コミュニケーションとはコミュニケーションの一種であること、そしてそれは近代化によるメディア技術の発展(例:新聞やラジオやテレビなどのマス・メディアの誕生)によって可能となったこと、そしてその結果、社会はどのように変容してきたのか、既存のマス・コミュニケーション研究の系譜を踏まえながら解説していく。
マス・コミュニケーションという社会現象に関する研究の蓄積を理解し、社会構造や社会関係との連関の中で捉えることが出来るようになること。マス・コミュニケーション研究に関する卒業論文を執筆するための基礎的素養を身に付けられるようになること。そのために、マス・コミュニケーションに関する既存のモデル・理論を用いて社会的事例を所定の時間内の論述できるようにすることを目標とする。
期末試験(100%)による。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (2016)『コミュニケーション研究 第4版』※前期に引き続いて使用する。 | 大石裕 | 慶應義塾大学出版会 |
参考文献 | (2018)『メディアがつくる現実、メディアをめぐる現実』 | 山口仁 | 勁草書房 |
授業内で指示した次回の講義内容に関してテキストを精読しておくこと。
講義内で指示したメディアコンテンツとの接触。
後期は専門的な内容が多くなるので、テキストの予習と復習は必須である。なお講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 導入:「マス・コミュニケーション」を研究するということ |
第2回 | マス・コミュニケーション研究としての効果・影響研究について |
第3回 | マス・コミュニケーションの効果に関する研究(1):弾丸効果モデル |
第4回 | マス・コミュニケーションの効果に関する研究(2):限定効果モデル |
第5回 | マス・コミュニケーションの効果に関する研究(3):強力効果モデル① |
第6回 | マス・コミュニケーションの効果に関する研究(4):強力効果モデル② |
第7回 | マス・コミュニケーションの社会的機能に関する研究:強力影響機能モデル |
第8回 | 政治コミュニケーション論の視座と展開 |
第9回 | 政治コミュニケーションの効果・影響研究 |
第10回 | 批判的コミュニケーション論の視座と展開 |
第11回 | 多次元的権力観と政治コミュニケーション |
第12回 | 政治コミュニケーションの排除モデル |
第13回 | コミュニケーション過程への規範的意味付け:マス・メディアの自由に関する四理論 |
第14回 | コミュニケーション過程への規範的意味付け:ジャーナリズムの規制と倫理 |
第15回 | 総括:「マス・コミュニケーション」を「社会学的」に研究するということ |