政治社会学Ⅰ
担当者山口  仁
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-216

授業の概要(ねらい)

 “政治”の定義の仕方は多様である。その一つに「集団全員を拘束する共通の決定を行うこと」というものがある。この定義に基づけば、集団全員が守るルール(例えば法)を制定し、そのルールに基づいて集団(≒社会)を統治していくことが“政治”である。
 多種多様な人々によって構成され、様々な利害対立が生じる可能性の高い大きな社会では“政治”をすることが必要になってくる。逆にいえば“政治”をすることが出来たから、人間は他の生物に比べて大きな社会を形成することができたともいえるだろう。
 この授業では、そのような“政治”に関する現象に着目し、今まで提示されてきた様々な概念・理論を基礎的なテキストに準拠しながら解説していく。

授業の到達目標

 政治に関する現象に関する基礎的な理解が出来るようになること。具体的には、所定の時間内に政治学の基本概念を用いながら政治問題について所定量の論述ができるようになること。

成績評価の方法および基準

 授業内レポート(20%)、期末試験(80%)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基礎からわかる政治学 増補新装版』中村昭雄芦書房、2012年
参考文献『現代政治学 第4版』加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦有斐閣アルマ、2012年
参考文献『よくわかる 政治過程論』松田憲忠・岡田浩編ミネルヴァ書房、2018年 ※「政治社会学Ⅱ」では教科書として使用する。

準備学修の内容

 テキストの予習・復習(範囲については授業内で指示する)
 授業で扱わないテキストの精読(範囲については授業内で指示する)

その他履修上の注意事項

 講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回 人間社会と政治・政治とは何か?
第2回 政治学の歴史、行動論的政治学へ
第3回 政治権力と支配、正当性
第4回 政治思想とイデオロギー
第5回 デモクラシーの理論
第6回 現代社会における国家の重要性
第7回 行政国家と官僚制
第8回 議会と立法制度
第9回 選挙制度
第10回 政策と政策過程
第11回 現代政治と政党
第12回 圧力団体と社会運動
第13回 政治意識と投票行動
第14回 高度情報社会における政治
第15回 総括・ふりかえり