担当者 | 佐藤 宏樹 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [現代ビジネス学科] | |
科目ナンバリング | ENS-102 |
エコビジネスの世界観を知る上での入門講義です。この講義ではこれからの経済に大きい影響を与えると予測されているエコビジネスのビジネスモデルの成り立ちや仕組み、また将来展望を体系的に学ぶとともに、近年注目を集めている新しい環境問題や新しいビジネスの観点も考えていきます。
日本経済の景気低迷が叫ばれる中、環境配慮型ビジネス(エコビジネス)は今後最も成長が期待できる発展途上の産業分野です。どのようなモデルがあって、なぜ成長が期待されているのか?それらを最新事例を交え解説していきます。
環境というと自然環境のことのみを連想してしまいがちですが、たとえば生活環境や社会環境という言葉があるように、「環境」は人が生きる上で関わるさまざまなフィールドが対象となります。これらに関係するビジネスモデルにも触れていきたいと思います。
本講義は「エコビジネス」をテーマに、社会問題に対して「興味」を持つきっかけを作り、「意識」を高め、受講生それぞれが自らなりの「意見」を持つことを目的としています。
授業の出席率、授業への参加度、期末試験で総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 以下の参考文献の他、必要な参考文献・資料は講義中にお伝えします。また興味のある事例についてWebや新聞、ニュースなどから情報として得ておいてください。 | ||
参考文献 | 『ソーシャルデザイン(アイデアインクシリーズ)』 | 編著者:グリーンズ | 朝日出版社(2012年) |
参考文献 | 『日本をソーシャルデザインする(アイデアインクシリーズ)』 | 編著者:グリーンズ | 朝日出版社(2013年) |
参考文献 | 『アクティブ・ホープ』 | 著者:ジョアンナ・メイシー / クリス・ジョンストン、訳者:三木直子 | 春秋社(2015年) |
変化や進化が激しいビジネスのため、最新事例をWebや新聞、ニュースなどから情報として得ておいてください。Webを調べることに抵抗がある方は、普段使用している使い慣れたツール(Twitter、Facebook、スマートフォンアプリなど)なんでも構いません。大事なのはいかに関連する情報に触れているかです。さらに、興味を持った内容についてはより深く情報を集め、可能であれば関連する文献を読んでおくと良いです。
知識や情報の習得だけを目的とするのではなく、環境をテーマにした様々な問題について興味を持ち、知識を深めることで自らの「考え」を持てるようになることを目指しましょう。また、環境という視点で就職先や起業など、これからの進路を考えるきっかけにしてもらいたいと思います。
現在検討中のトピック「地熱発電」「フードロス」「スマートシティ」と授業内容が入れ替わる可能性があります。その場合は授業にてお知らせいたします。
この授業は佐藤が受け持つ3つの講義(エコビジネス概論(1年後期〜)、環境関連法規入門(2年前期〜)、環境系キャリアサポート概論(2年後期〜))とそれぞれ連携しており、3講義の中でも導入編に位置付けられます。もちろん受講する順番は自由ですが、連続して受講するとより理解が深まると思います。
回 | 授業内容 |
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第1回 | なぜ“エコ”の視点が必要なのか?この授業の目的を考える ~イントロダクション~ |
第2回 | エネルギー源を何に依存するのか 〜原子力・100,000年後の未来を見据えて〜 |
第3回 | 地域の公害問題から世界の環境問題へ 〜エコビジネスが必要とされてきた歴史〜 |
第4回 | エコビジネスのキホンのキ 〜環境配慮型ビジネスにはどんなモデルがある?〜 |
第5回 | 転換点を迎えるもっとも身近な自然エネルギー 〜太陽光エネルギー〜 |
第6回 | コスパ最高 なのに普及しないのはなぜ? 〜風力エネルギー〜 |
第7回 | ひとりひとりの行動がビジネスモデルの源泉 〜リサイクル、廃棄物処理技術〜 |
第8回 | 日本も歩んだ産業発展への道 〜PM2.5 中国の実情から〜 |
第9回 | 京都議定書をきっかけに始まった世界的協働の動き 〜国際排出量取引、カーボンオフセット〜 |
第10回 | 新エネルギー源によって変わる世界の力関係 〜シェールガス・オイル、メタンハイドレート〜 |
第11回 | 変わる農業 肉体労働から頭脳労働へ 〜スマートアグリカルチャー〜 |
第12回 | 種を支配するものが世界を制す 〜食、不自然な人工物〜 |
第13回 | 環境に接しない企業はない 非エコビジネス企業の2つ目の顔 〜マーケティングとブランディング〜 |
第14回 | 環境意識を広めるためには 〜イベントを活用した意識啓発戦略〜 |
第15回 | 環境に対する自分たちの在り方を考える 〜リフレクション〜 |