授業の概要（ねらい）

　刑事訴訟法の目的は、被疑者・被告人の人権を保障しつつ、一方で、実体的真実の発見に努めることであり、その性質上、迅速・適正に処理されなければなりません。
　手続法は全般的に理解が難しい面もありますが、私が15年に及ぶ検事時代に体験した実務的な話を通し、また現在起こっている話題の事件などの話も織り込みつつ、捜査の実務について具体的に理解しやすい授業を心がけています。と共に書く力を重視し、試験後講評を含む模範答案を配り、解説をしたうえ、希望者には論文作成のアドバイスをしています。
　受講生にも是非、積極的に取り組む姿勢を持ってもらいたいと思います。

授業の到達目標

　刑事法分野におけるある程度応用的な知識を有し、日々起こる事件の流れが分かり、説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

　授業内試験（論述式2問）の採点結果によって成績を評価します。ただしその受験資格は出席50％以上（つまり7回以上の出席）を必須とします。持ち込みは以下のテキストないしは参考書、手書きノート、六法可。
　また出席状況は評価にあたっても考慮し、おおむねS10％、A～C各30％としています。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　配布プリントとノート、参考書で復習するとともに次回分を予習しておくこと（２時間程度）。その際自らの頭で具体的に想像しながら勉強することが大事で、疑問点はどんどん書き込み、質問してほしい（授業の最後15分を質問時間としています）。

その他履修上の注意事項

　刑法総論はもちろん刑法各論も履修しておいてください。
　出席に努め、教室でのマナーを守ること。
　予習・復習をし、主体的に授業に参加すること。

授業内容