経済学演習Ⅰ
担当者江本 伸哉
単位・開講先必修  2単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

この授業は春期(経済学演習Ⅰ)と秋期(同Ⅱ)を通して、通年で行います。
大学院生の皆さんは、学部時代に日本経済論を履修済みの方もおられるでしょうし、未履修の方もおられると思います。いずれにせよ、経済は生き物です。財政政策も金融政策も現実に対応しながら変化しています。このゼミでは『日経ビジネス』編集部が若手ビジネスマン向けにつくった『日本経済入門』(日経BP社)を分担で輪読することで、リアルな日本経済について①最新の基礎知識を学び、②経済学的な考え方を身につけ、③実務に役立つ分析ツール・スキルを学ぶのが狙いです。質問や意見、感想、要望などがあれば、毎回ゼミ終了時に出してもらう「ミニッツペーパー」(MP)に書いてください。私なりの回答を「MP通信」にまとめ、次の授業の時に配ります。

授業の到達目標

①リアルな日本経済についての最新の基礎知識を理解する。
②リアルな日本経済に対する経済学的な考え方を身につける。
③リアルな日本経済で実務に役立つ分析ツール・スキルを習得する。

成績評価の方法および基準

①出席が3分の2(半期ごとに原則10回)未満の場合は単位を与えません。公欠は1か月以内に届け出てください。
②「ミニッツペーパー」(MP)60%(MP1回4点×15回=60点、公欠の場合は2点)
③期末レポート40%
④MPで特に鋭い質問、なるほどという意見、感想、要望に対しては、②③とは別に特別加算(10~20点)あり。
⑤評価は春期(経済学演習Ⅰ、2単位)、秋期(経済学演習Ⅱ、2単位)に分けて行います。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書日本経済入門日経ビジネス日経BP社
参考文献

準備学修の内容

①教科書をまず読み通してください。分からないことがあっても気にしないで通読して、大まかな意味をつかんでください。
②その日の教科書の輪読箇所について、発表担当者はパワーポイントに要約や疑問点、意見などをまとめて皆さんの前で発表できるように用意してください。担当者以外の院生も、もう一度読んできてください。
③『日本経済新聞』を毎日読みこなす習慣をつけることを強くお勧めします。紙の新聞でも電子版でも構いません。
④雑誌では『日経ビジネス』『週刊エコノミスト』『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』『プレジデント』など経済誌にも目を通しましょう。
⑤テレビではテレビ東京の『ワールドビジネスサテライト」「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」、NHKの「日曜討論」「NHKスペシャル」などの経済番組を意識的に観ると、日本経済の現状と課題をより具体的かつ視覚的に理解できます。

その他履修上の注意事項

①教科書は必ず手に入れてください。期末レポートは教科書を持っていないと回答できない課題を出します。
②私語、スマホ操作、飲食は原則禁止です。注意しても改めない場合は退場してもらいます。MP点4点を失うことになります。

授業内容

授業内容
第1回春期(経済学部演習Ⅰ)
ガイダンス(自己紹介、授業の進め方、評価方法、輪読発表分担決定)
Ⅰ-1 経済って何だろう?(P010~)
第2回Ⅰ-2 なぜ「失われた20年」と呼ばれるようになったのか(P014~)
第3回Ⅰ-3 GDPはどう算出するのか?(P020~)
第4回Ⅰ-4 経済を成長させる要因は?(P028~)
第5回Ⅰ-5 政府の活動と経済(P034~)
第6回Ⅰ-6 銀行の役割(P042~)
第7回Ⅰ-7 中央銀行(P050~)
第8回Ⅰ-8 株式市場の役割(P056~)
第9回Ⅰ-9 貿易赤字は絶対悪なのか(P064~)
第10回Ⅰ-10 景気って何なの?(P071~)
第11回Ⅰ-11 株価と為替、景気の関係を読む(P079~)
=春期(経済学演習Ⅰ)期末レポート出題
第12回Ⅱ-1 経済学とは何を学ぶ学問か?(P088~)
第13回Ⅱ-2 経済学が分かると、どう役に立つ?(P095~)
第14回Ⅱ-3 「見えざる手」って何?(経済学、必修4賢人)(P101~)
第15回Ⅱ-4 経済学者の予測がばらつくワケ(P109~)
=春期(経済学演習Ⅰ)期末レポート提出締切
=春期(経済学演習Ⅰ)終わり