図書館情報資源概論
担当者宮田 洋輔
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングLIH-105

授業の概要(ねらい)

 図書館資料全般の特質やさまざまな主題分野の多様な資料・情報について、その出版と流通、選択、選書ツール、保存管理について、グループワークも交えながら、解説する。新しいメディアの特質やその利用等についても触れる。

1)情報と資料、資料の類型とその特質
2)資料の出版と流通
3)選書・資料選択の考え方
4)蔵書構築の方針・評価
5)資料の受入・除籍・保存・管理

授業の到達目標

1)図書館が扱う資料の多様性を理解し、特性を説明できる
2)図書館での蔵書の構築の手順について説明できる
3)図書館の蔵書を評価できる
4)資料提供の方法を挙げることができる
5)出版物の流通制度と、出版物の特性を関連付けて説明することができる

成績評価の方法および基準

・テスト(50%)、課題・レポート(30%)、LMSによる小テスト(20%)により総合的に評価する。ほぼ毎回小テストを課す。
・テストを受けるためには11回以上の出席と、レポートの提出が必要。出席やレポートに不正があった場合は自動的に不合格とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『カラー版 本ができるまで (岩波ジュニア新書 440)』2003岩波書店編集部編岩波書店
参考文献『本の知識 : 本に関心のあるすべての人へ! 』2009日本エディタースクール出版部日本エディタースクール
参考文献『デジタル書物学事始め』2010安形麻理著勉誠出版
参考文献『学術情報流通とオープンアクセス』2007倉田敬子著勁草書房
参考文献『新聞の正しい読み方 : 情報のプロはこう読んでいる!』2016松林薫 著NTT出版
参考文献『電子書籍と電子ジャーナル (わかる! 図書館情報学シリーズ)』2014日本図書館情報学会研究委員会編勉誠出版
参考文献『情報の評価とコレクション形成 (わかる! 図書館情報学シリーズ 2)』2015日本図書館情報学会研究委員会編勉誠出版
参考文献『図書館は本をどう選ぶか (図書館の現場 5)』2006安井一徳著勁草書房
参考文献『本をどう選ぶか : 公立図書館の蔵書構成』1992伊藤昭治・山本昭和編著日本図書館研究会
参考文献『電子図書館・電子書籍貸出サービス調査報告2018』2018植村八潮・野口武悟・電子出版制作流通協議会著電子出版制作流通協議会
参考文献その他、授業用ウェブサイト等で適宜紹介する。

準備学修の内容

・MELICをはじめ大学図書館、公共図書館のホームページを閲覧し新着資料等をチェックしておくこと。
・書店、オンライン書店、出版社のホームページを閲覧し出版状況をチェックしておくこと。
・図書館や書店に行く際に、並んでいる本・資料をよく観察すること。
・LMSによる小テストに取り組む

その他履修上の注意事項

・第1回目のオリエンテーションは、授業の進め方や成績評価方法の重要な説明があるので必ず出席すること。やむをえず欠席する場合は第2回目までに相談にくること。
・LMSの解答及びワープロソフトを使ったレポート作成ができる程度のPCに関する知識・技能が必須。

授業内容

授業内容
第1回授業オリエンテーション
第2回図書館情報資源の概要
第3回図書① 図書の種類、役割、特性
第4回図書② 図書の構造
第5回雑誌
第6回新聞
第7回点字・録音資料
第8回非印刷資料、電子資料、その他の資料
第9回資料の選択と収集
第10回蔵書の評価
第11回分担収集と分担保存
第12回資料のデジタル化と機関リポジトリ
第13回出版流通制度
第14回学術情報流通
第15回授業のまとめ、学習成果の自己評価、授業評価
*授業計画は学習状況によって変更することがある。