図書館サービス概論
担当者宮田 洋輔
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングLIH-103

授業の概要(ねらい)

本があり借りることができる場所と捉えられがちな図書館であるが、様々な文化的・社会的サービスを提供している。この授業では、図書館サービスの理念や歴史を学習することでその考え方と構造の理解を図り、さらに資料提供、情報提供、連携・協力、課題解決型支援、障害者・高齢者・多文化サービス等の各種サービスについての学習を通して図書館の理念がどのように活きているかを学習する。さらに,図書館サービスを提供する上で欠かすことができない著作権や,接遇・コミュニケーション等の基本を解説する。

授業の到達目標

1)図書館の役割を説明できる
2)図書館が提供するサービスを列挙することができる
3)主要な図書館サービスを分類し、その違いを説明できる
4)図書館の館種の違いを説明できる
5)図書館サービスの変遷について説明できる

成績評価の方法および基準

・テスト(50%)、レポート(30%)、LMSによる小テスト・授業参加度(20%)の総合評価。ほぼ毎回小テストを課す。
・テストを受けるためには11回以上の出席と、レポートの提出が必要。出席やレポートに不正があった場合は自動的に不合格とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
参考文献『図書館情報学用語辞典 第4版』2013年日本図書館情報学会用語辞典編集委員会編丸善出版
参考文献『図書館のしごと : よりよい利用をサポートするため』2013年独立行政法人国際交流基金関西国際センター著読書工房
参考文献『市民の図書館 増補版』1976年日本図書館協会編日本図書館協会
参考文献『中小都市における公共図書館の運営 : 中小公共図書館運営基準委員会報告』1973年日本図書館協会日本図書館協会
参考文献『未来をつくる図書館 : ニューヨークからの報告(岩波新書)』2003年菅谷明子著岩波書店
参考文献『新版 図書館の発見 (NHKブックス) 』2006年前川恒雄・石井敦著NHK出版
参考文献『つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)』2014年猪谷千香著筑摩書房
参考文献『情報基盤としての図書館』2002年根本彰著勁草書房
参考文献『続・情報基盤としての図書館』2004年根本彰著勁草書房
参考文献『公共図書館の論点整理 』2008年田村俊作・小川俊彦編勁草書房
参考文献『公共図書館運営の新たな動向 (わかる! 図書館情報学シリーズ 5)』2018年日本図書館情報学会研究委員会編勉誠出版
参考文献その他、授業用サイト等で適宜案内する。

準備学修の内容

・授業で学習したサービスの提供状況や利用状況を確認するために、日常的にMELICや地元の図書館に足を運ぶこと。

その他履修上の注意事項

・第1回目のオリエンテーションは、授業の進め方や成績評価方法の重要な説明があるので必ず出席すること。やむをえず欠席する場合は第2回目までに相談にくること。
・LMSの解答及びワープロソフトを使ったレポート作成ができる程度のPCに関する知識・技能が必須。

授業内容

授業内容
第1回授業オリエンテーション
第2回図書館サービスの種類・概要
第3回図書館サービスの基盤
第4回図書館サービスの変遷
第5回館種別の図書館サービスの特徴
第6回資料提供サービス① 貸出サービス
第7回資料提供サービス② 閲覧と資料保存
第8回情報提供サービス
第9回利用者別図書館サービス① 児童サービス、乳幼児サービス、ヤングアダルトサービス
第10回利用者別図書館サービス②高齢者サービス、障害者サービス、アウトリーチサービス
第11回図書館サービスとコミュニティ
第12回図書館ネットワークと類縁機関との協力
第13回図書館サービスと著作権
第14回図書館と危機管理
第15回授業のまとめ、学習成果の自己評価、授業評価
*授業計画は学習状況によって変更することがある。