政治とメディアⅠ
担当者鬼頭  誠教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOL-109

授業の概要(ねらい)

 新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・SNSといった「メディア」は報道の道具・手段です。メディアを使って報道を担うのが取材編集記者(ジャーナリスト)であり、メディアを通じて政治に関係する情報を伝えるのが政治記者です。
 授業では、かつて政治記者であった教員が、その体験を踏まえて、政治を報道する過程で発生する政治の担い手(政治家・官僚・利害関係者)とのかかわり、メディア自体が政治に及ぼす影響、アメリカ・中国における政治メディアの動向、メディア経営、政治メディアの変遷等を解説し、受講者に考えるべきテーマを提示し、質疑します。
 「政治とメディア」で考える分野は、メディア関連の就職活動において、また一般の公務員や、警察官・消防官・自衛官などの試験にもかかわっていますから、就活も意識しながら勉強を進めます。

授業の到達目標

 実用的で発展的な授業内容の理解と応用ができる
 民主政治の下における主権者国民としての意識が向上する

成績評価の方法および基準

 授業内評価(レポート・発言等)と期末試験で総合評価

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『政治を動かすメディア』(2017年)2,400円+税芹川洋一・佐々木毅 著東京大学出版会
参考文献日刊の新聞各紙、月刊『中央公論』ほか

準備学修の内容

 授業でもらったプリントを中心に、授業のあったその日のうちに習ったことを確認しておきます。復習が中心です。この積み重ねを着実に実行することで、授業内試験(期末試験)への対策になります。

その他履修上の注意事項

 シラバスは目安で、適宜変更することがあります。政治・外交・憲法担当の新聞報道経験者として、日々の新聞を活用した授業を心がけます。
 授業中の行動はすべて就活に直結すると考えて、積極的、現実的、前向き、そして礼儀正しく授業に臨みましょう。
 毎回授業の模様は録画され、LMSで視聴することが可能です。

授業内容

授業内容
第1回 「政治とメディア」の全体像について概観する
第2回 政治から見た「メディア史」
第3回 メディアから見た「政治史」
第4回 「活字文化メディア」の政治への影響
第5回 「音声メディア」の政治への影響
第6回 「映像メディア」の政治への影響
第7回 「ネットメディア」の政治への影響
第8回 メディアの偏向
第9回 政治のメディア化・政治戦略としてのメディア
第10回 危機対応政治におけるメディア
第11回 選挙政治とメディア
第12回 アメリカン政治メディアの影
第13回 民主政の外にある中国の政治メディア
第14回 政治メディアとメディア経営
第15回 まとめと試験
 (注)以上の各テーマは、時々の動向により、変更する場合があります。