史学概論Ⅱ
担当者柿沼 陽平
単位・開講先必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHSG-202

授業の概要(ねらい)

歴史学とはどのような学問か。大学で歴史学を学ぶとはどういうことか。私たちはいかなる方法によって歴史を知りうるのか。過去と歴史は同じものだろうか。この授業では、こういった問いを根源の根源から考えてゆく。そのうえで、たんに、歴史を「覚える」のではなく、歴史をみずから「調べる・考える」とはどういうことかを

授業の到達目標

・歴史学を学ぶ者にとって必須の哲学的素養を身につける。
・歴史学の歴史を概観する。
・史学科の学生として自ら歴史学を研究することができるようになる。

成績評価の方法および基準

・平常点(毎回の授業にどれほど熱心に取り組んでいるか、積極的に発言をしているかをみる)
・レポート

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか①:デカルトのコギトを中心に
第3回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか②:「攻殻機動隊」「エヴァンゲリオン」「マトリックス」を例に
第4回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか③:ソシュール言語学と言語論的転回
第5回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか④:証言と写真(南京事件とアウシュビッツを例に)
第6回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか⑤:歴史修正主義をめぐる論争
第7回歴史学はほんとうに他者を表象できるのか⑥:責任と倫理の所在を考える(レヴィナスとデリダを例に)
第8回歴史学と権力①:ミッシェル・フーコーの歴史学
第9回歴史学と権力②:フェミニズム史学
第10回時代区分論争①
第11回時代区分論争②
第12回近代化論をこえて
第13回国民国家史観から世界史へ
第14回新しい歴史学への道――グローバルヒストリー・ビックヒストリー・ディープヒストリー
第15回まとめ