史学概論Ⅰ
担当者柿沼 陽平
単位・開講先必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHSG-201

授業の概要(ねらい)

歴史学とはどのような学問か。大学で歴史学を学ぶとはどういうことか。私たちはいかなる方法によって歴史を知りうるのか。過去と歴史は同じものだろうか。歴代の歴史家は何と格闘してきたのか。この授業では、こういった問いを、根源の根源から考えてゆく。そのうえで、たんに歴史を「覚える」のではなく、歴史をみずから「調べる・考える」とはどういうことかを熟考する。いっしょに皆さんとこういった問いを考えたい。

授業の到達目標

・歴史学を学ぶ者にとって必須の哲学的素養を身につける。
・歴史学の歴史を概観する。
・史学科の学生として自ら歴史学を研究することができるようになる。

成績評価の方法および基準

・平常点(毎回の授業にどれほど熱心に取り組んでいるか、積極的に発言をしているかをみる)
・レポート

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

適宜指示する。

その他履修上の注意事項

まじめな学生を歓迎する。高等学校のときに日本史・世界史・地理・政治経済のどれを重点的に学んだかは一切問わない。初心者大歓迎。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション。
第2回学問とはなにか。
第3回大学とはなにか。
第4回歴史をまなぶ意味とはなにか。
第5回歴史叙述のありかた①
第6回歴史叙述のありかた②
第7回歴史叙述のありかた③
第8回歴史叙述のありかた④
第9回キリスト教と歴史学
第10回実証主義史学
第11回皇国史観と国民国家史観
第12回マルクスと唯物史観
第13回アナール学派
第14回歴史学の新手法――出土資料・データベース・赤外線図版など
第15回まとめ