金融論Ⅰ
担当者員  要鋒教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMOF-201

授業の概要(ねらい)

 本授業は、金融の基本理論と仕組みをわかりやすく解説する。
 金融が現代の経済活動の血液と例えられ、いうまでもなく経済活動には非常に重要な役割を果たしている。金融が具体的にどのような仕組みでどのように動いているのかとの基本を今現在の株式市場・金利・為替市場などに関する新聞記事や身近な事例を用いながらやさしく解説して授業を行っていく。また、フィンテック(FinanceとTechnologyを融和させた造語Fintech)と総称される新しい金融の仕組みは、決済・融資・預金・送金・投資・仮想通貨等さまざまの金融分野へ急速に拡大していることを踏まえてこのことを授業内容に取り組む。必要に応じて関連するドキュメンタリーの放送を実施する。 
 また、質問や確認テスト等を通じて授業内容についての受講生の理解度等を把握する。復習テストや討論等を重ねて金融教養を着実に身に着けることを目指す。

授業の到達目標

 ①金融学の基本理論の概要(通貨・金利・中央銀行等)を把握できること。
 ②金融市場の仕組みについて、事例を以て理論的にわかりやすく説明できること。
 ③フィンテックの概念及び応用について学習するとともに現在起きる金融の変化を理解できること。
 ④金融(投資)リスクを理解の上で投資等による資産形成の正しい意識を養成できること。

成績評価の方法および基準

 講義中に行う確認テスト(60%)と定期試験(20%)及び授業への貢献度(20%、授業中の態度、質問や発言等を指す)を以て総合的に評価する。
 なお、授業の基本的なルール(私語の禁止等)を守らない場合は、評価対象外とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 『金融の仕組みと働き』 岡村秀夫・田中敦等有斐閣ブックス
参考文献 『金融論 (【ベーシック+】) 』 家森 信善中央経済社
参考文献 『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』 植田 和男 KADOKAWA
参考文献 『金融』 内田 浩史有斐閣
参考文献 『金融読本』[第30版] 島村 高嘉・中島 真志東洋経済新報社
参考文献 その他の参考文献や参考資料は、授業の進展に合わせ、必要に応じてその都度指示する。

準備学修の内容

 ・金融に関する新聞記事や日常のお金に関わることについて関心を持つこと。
 ・また、授業の進捗に合わせて指示した記事や文献をよく読みこんで理解すること。

その他履修上の注意事項

 ・授業中に行われる確認テストに必ず参加すること。
 ・授業中に基本的なルール(勝手な私語・立ち歩き等迷惑行為の禁止等。詳細は初回の講義にて)を厳正に求めること。それにより成績評価対象外になることをご留意ください。。
 ・金融論Ⅰと金融論Ⅱの内容が一体化になっており、通年で両方とも履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション・授業の進め方・金融とは何か
第2回 金融の仕組みと働き(金融と市場経済)
第3回 戦後日本の最終的な貸し手と借り手の変遷
第4回 現代日本の資金循環と課題
第5回 日本の金融機関と変遷
第6回 銀行制度・銀行活動・信用創造等
第7回 銀行経営・銀行経営課題(都市銀行と地方銀行)
第8回 銀行新規参入・銀行の国際化等
第9回 銀行の脆弱性・対応・バーゼル規制
第10回 日本の金融市場・短期金融市場
第11回 資本市場・株式市場概要(世界の株式市場を含む)
第12回 債券市場概要(世界の債券市場を含む)
第13回 投資信託(新型投資信託等)
第14回 金融知識・個人の資産形成と金融機関・日本経済
第15回 授業の振り返り・復習・総括・期末試験