行政法研究Ⅰ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [法学研究科 法律学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 国や地方公共団体は、国民(住民)の福祉の向上のために様々な活動を行っている。行政法とは、こうした国や地方公共団体の行政活動に関する法であり、数多くの法律が行政法を構成して、国民生活の基盤を形成するとともに、我々の日常生活に大きな影響を与えている。具体的な事例(判例)は、こうした行政法を理解する上で有益であるだけではなく、行政法の理論を検証し、それを発展させる上でも重要である。
 そこで、行政法研究Ⅰでは、行政法総論を中心に具体的な事例を重視して授業(研究)を進めることとしたい。法律による行政の原理、行政行為、行政の実効性確保、非権力的な行政活動などの問題について、具体的な事例(判例)における論点等を整理・検討し、発表・討論等を行うことにより、行政活動等における行政法の意義と役割に対する理解を深めることとしたい。

授業の到達目標

  行政法に関する具体的事例(判例)について研究を行い、行政活動等における行政法の意義と役割に対する理解を深める。

成績評価の方法および基準

 研究テーマの報告内容のほか、議論への参加度、出席状況などを総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストは、初回の授業で決定したい。なお、現在のところ、小早川・宇賀・交告編『行政判例百選 I [第7版]』(有斐閣)を基本とし、各自の研究テーマに応じ、磯部・小幡・斎藤編『地方自治判例百選[第4版]』(有斐閣)を用いたいと考えている。
参考文献

準備学修の内容

 各回の授業(研究)のテーマについて、報告者だけなく、他の参加者も事前に勉強し、疑問点を明確にするとともに、問題意識を持って授業に参加することを期待している。

その他履修上の注意事項

 報告者の発表を踏まえて、参加者全員で討議・検討を行うこととしており、授業に対する積極的な参加を期待する。また、適宜、教員による講義形式の授業も行う予定である。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回行政法総論に関する事例(判例)の概要について説明を行う。
第3回行政法総論のポイントについて説明を行う(1)。
第4回行政法総論のポイントについて説明を行う(2)。
第5回事例(判例)の研究を行う(1)。
第6回事例(判例)の研究を行う(2)。
第7回事例(判例)の研究を行う(3)。
第8回第2回から第7回までの授業(研究)のまとめと意見交換を行う。
第9回事例(判例)の研究を行う(4)。
第10回事例(判例)の研究を行う(5)。
第11回事例(判例)の研究を行う(6)。
第12回事例(判例)の研究を行う(7)。
第13回事例(判例)の研究を行う(8)。
第14回事例(判例)の研究を行う(9)。
第15回第9回から第14回までの授業(研究)のまとめと意見交換 を行う。