地域政策論Ⅱ
担当者
単位・開講先選択必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOS-202

授業の概要(ねらい)

 地方自治体は、警察・消防、教育・福祉、産業振興、インフラの整備など、住民の福祉向上のため多くの施策(政策)を行っている。地方分権が実施され、少子高齢化、人口減少が進展する中で、住民福祉の充実、地域の振興など、地域政策における地方自治体の役割は大きい。
 そこで、「地域政策論Ⅱ」では、「地域政策論Ⅰ」を踏まえて、地方自治体による地域政策を中心に講義を行う。計画策定、予算編成、行政評価、住民との関係、議会の役割など、地方自治体における政策の形成・実施過程について説明するとともに、条例による政策の実施、先進的な政策づくり、政策形成能力の向上などについて講義を行い、地方自治体による地域政策の現状と課題に対する理解を深める。なお、出来るだけ地方自治体の実例を踏まえた講義を行いたいと考えている。

授業の到達目標

 ①地方自治体による地域政策の形成・実施の仕組み(プロセスなど)について基礎的な知識を得る。
 ②地方自治体による地域政策の形成・実施の現状とその課題に関する基礎的な知識を得る。
 ③地方自治体による地域政策に関する新聞記事を理解できる。(興味持って読むことができる。)
 

成績評価の方法および基準

 学期末試験を基本(約70%)とし、これに平常点等を加味して判定する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 教科書は用いない。
参考文献 参考書、参考文献については、授業の中で適宜紹介する。

準備学修の内容

 地方自治体の政策や課題に関係する新聞記事を出来るだけ読んでおくこと。

その他履修上の注意事項

 ①講義では、レジメを配付する予定である。
 ②講義の内容をレジメなどで確認し、復習すること。

授業内容

授業内容
第1回「公共政策論Ⅱ」の授業の進め方を説明する。
第2回地方自治体における地域政策の形成・実施の仕組み(財政など)について学ぶ。
第3回地方自治体における地域政策の形成・実施の仕組み(プロセスと組織)について学ぶ。
第4回地方自治体における総合計画等による政策形成の現状とその課題について学ぶ。
第5回地方自治体の予算編成と地域政策の形成との関係について学ぶ。
第6回地方自治体における地域政策の評価の現状と課題について学ぶ。
第7回地域政策の形成、実施における地方自治体と地域、住民との関係について学ぶ。
第8回自治体活動への住民参加の事例について学ぶ。
第9回地方自治体の地域政策の形成・実施における議会の役割について学ぶ。
第10回地方自治体の条例による地域政策の展開について学ぶ。
第11回条例による地域政策の実施事例について学ぶ。
第12回先進的な地域政策づくりの取組みについて学ぶ。
第13回地方自治体における政策形成能力向上の取組みとその課題について学ぶ。
第14回地方分権、住民参加、地方議会の活性化など、今後の地方自治体における地域政策のあり方について考える。
第15回講義のまとめと質疑、意見交換を行う。