地域政策論Ⅰ
担当者
単位・開講先選択必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOS-201

授業の概要(ねらい)

 地域政策とは、地域における公共的問題を解決するための、解決の方向性と具体的な手段である。高齢化、少子化が進展し、人口の減少が予想される中で、地域福祉の充実や地域の振興、コミュニティの強化など、地域政策はその重要性を増している。
 「地域政策論Ⅰ」では、地域政策に関する基本的な概念を学び、基礎的な知識を得ることを目指している。授業では、まず、地域政策の意義、歴史について講義を行うとともに、都市政策、農業政策、産業政策など多くの政策から成る地域政策の全体像(現状と課題)について説明を行う。次に、地域政策における国と地方自治体の役割、地方自治の意義と地方分権の進展について説明した上で、地域政策の重要な担い手である地方自治体の組織、運営などついて講義を行う。なお、地方自治体等での実務を踏まえた講義を行う予定であり、特に公務員を目指す学生には受講を勧めたい。

授業の到達目標

 ①地域政策に関する基本的な概念、地域政策の全体像について基礎的な知識を得る。
 ②地域政策における国と地方自治体の役割、地方自治の意義と地方分権の進展について理解できる。
 ③地方自治体の組織、運営について基礎的な知識を得る。
 

成績評価の方法および基準

 学期末試験を基本(約70%)とし、これに平常点等を加味して判定する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 教科書は用いない。
参考文献 参考書、参考文献については、授業の中で適宜紹介する。

準備学修の内容

 地域の政策や地域の問題に関係する新聞記事を出来るだけ読んでおくこと。

その他履修上の注意事項

 ①講義では、レジメを配付する予定である。
 ②講義の内容をレジメなどで確認し、復習すること。


授業内容

授業内容
第1回「地域政策論Ⅰ」の講義の概要などを説明する。
第2回「地域政策」、「地域」の意義、及び「地域の課題」について説明する。
第3回地域政策の歴史(沿革)について学ぶ。
第4回地域政策の全体像(現状と課題)(1)――多様な地域政策について学ぶ(地方創生など)。
第5回地域政策の全体像(現状と課題)(2)――多様な地域政策について学ぶ(公共施設管理など)。
第6回地域政策の全体像(現状と課題)(3)――多様な地域政策について学ぶ(福祉政策など)。
第7回地域政策の全体像(現状と課題)(4)――多様な地域政策について学ぶ。
第8回地域政策における国と地方自治体の役割について学ぶ。
第9回地方自治の意義と歴史、地方分権の進展について学ぶ。
第10回国と地方自治体との関係、地方自治体間の関係(連携)について学ぶ。
第11回地方自治体の組織――長と行政委員会、地方議会、地方公務員について学ぶ。
第12回地方自治体の財政――歳入、歳出、予算などについて学ぶ。
第13回住民参加、住民協働など住民と地方自治体との関係について学ぶ。
第14回地方自治体の行財政改革やニュー・パブリック・マネジメントの導入などについて学ぶ。
第15回講義のまとめ、質疑などを行う。