労働関係法令Ⅰ
担当者長谷川 真一
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSOL-307

授業の概要(ねらい)

労働基準法および関連する法令の基礎を学習する。学生の皆さんが将来、会社などの組織で衛生管理、健康問題、人事、労務などの仕事につくことを想定した内容の授業を行う。
なお、本科目は「第一種衛生管理者」の資格取得のための必修科目である。

授業の到達目標

上記の法令の基本的な内容を修得する。労働の場で現実に生じているさまざまな問題(例えば、過重労働とストレスの問題、ブラック企業、外国人労働者の問題)のなかで、上記の法令の内容が意味するところを理解できる能力を身につける。

成績評価の方法および基準

基本的には定期試験によって評価する(80%)。中間の授業内で提出を求めるレポートの内容も考慮する(20%)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書労働基準関係法の要点(新訂3版)全国労働基準関係団体連合会編労働調査会
参考文献「労働関係法令集」などの法令集
労働政策研究・研修機構など

参考文献プレップ労働法森戸秀幸弘文堂

準備学修の内容

新聞やテレビなどで報道される労働問題についての記事や番組を読んだり、見たりして、現実に起こっている労働問題について考える。また仕事(アルバイト)の経験のある皆さんは、職場での自分の経験と授業の内容の関係について考える。

その他履修上の注意事項

本科目は、単に「第一種衛生管理者」の資格取得のためだけでなく、皆さんが社会人になったときに必要な労働関係法令に関する基本的知識を修得することを目指して、真剣に学習してほしい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の進め方、教科書の使い方など)
第2回日本と世界の労働問題の現状と対策、働き方改革、ディーセントワーク、児童労働
第3回労働の歴史、労働基準法の理念、労働関係法令の概要
第4回労働基準法の適用、労働者と使用者、労働契約の成立と内容(募集、採用など)
第5回労働契約、就業規則
第6回労働時間・休憩・休日・休暇(1)
第7回労働時間・休憩・休日・休暇(2)
第8回労働時間・休憩・休日・休暇(3)
第9回賃金
第10回安全衛生、災害補償
第11回労働契約の終了(解雇、退職など)
第12回年少者、女性労働者、高年齢者、障害者、外国人労働者
第13回パートタイマー、契約社員、派遣労働者
第14回労働契約や労働条件をめぐる紛争の処理、労働基準監督機関
第15回上記各項目の補足