担当者 | 小川 佳子教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | NGN-101 |
心理に関する支援を要する人に対し、助言、指導やその他の援助を行うためには、ヒトの身体の正常な構造を知り、そしてそれがどのように機能しているかを理解しておく必要があります。また、疾病の原因・成り立ち・症候、心理状態や生活への疾病の影響を理解していることも必要です。さらに、がん、難病、遺伝性疾患など、心理的な支援がとくに必要な疾病について知っておく必要があります。そこで、本授業では、公認心理師が身につけておくべき医学的な基礎知識を講義形式で学びます。
① 身体のさまざまな器官の構造とその機能について説明できる。
② 疾病の成り立ちや症候、心理状態や生活への影響を説明できる。
③ 心理的な支援がとくに必要な疾病について説明できる。
本授業は知識の習得を目標としているため、成績評価は定期試験(100%)でおこないます。
なお、授業にはすべて出席することが前提であり、出席点はありません。出席不足と試験未受験の場合は評価対象外となります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 教科書(購入が必須のもの)は指定しない。 | ||
参考文献 | 『人体の構造と機能 第4版』 | エイレン N. マリーブ著 | (医学書院) |
参考文献 | 『3DビジュアルDVD付 人体のしくみと病気がわかる事典』 | 奈良 信雄監修 | (西東社) |
1回の授業あたり2時間程度の予習・復習が必要です。授業前にはインターネット(LMS)上にアップロードされた講義資料に目を通しておいてください。また、授業後には講義資料や参考図書などを使って十分に復習をしてください。
①講義時の紙媒体での資料配布はしませんので、LMS上の講義資料を印刷して持参することをおすすめします。
②私語など授業の妨げとなるような行為、携帯電話やスマートフォンの使用、イヤフォンやヘッドフォンの着用は厳禁です。
③わからないことは書籍などで調べたり、積極的に質問したりして、わからないままにしておかないようにしてください。
※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 人体の構造と機能をまなぶための基礎知識: 人体を構成する細胞、組織、器官について学ぶ。 |
第2回 | 生命活動: ホメオスタシスとエネルギー代謝について学ぶ。 |
第3回 | 消化と吸収: 食物がどのように消化され体内に吸収されるかを学ぶ。 また、消化・吸収をになう消化器系のおもな疾病について学ぶ。 |
第4回 | 血液: 血液の構成と役割、血液のおもな疾病について学ぶ。 |
第5回 | 呼吸: 空気中の酸素をどのように体内に取り入れ、体内の二酸化炭素をどのように体外に排出しているかを学ぶ。 また、呼吸器系のおもな疾病について学ぶ。 |
第6回 | 血液の循環: 血液の流れをつくりだす心臓と、血液の通り道である血管、およびこれらの疾病について学ぶ。 |
第7回 | 尿の生成と体液の調節: 尿をつくる腎臓と尿の排泄経路の構造と機能、および体液を調節するしくみとその異常について学ぶ。 |
第8回 | 内臓機能の調節: 内臓機能を調節するホルモンについて学ぶ。 |
第9回 | 身体の支持と運動: 身体を支持したり、運動をつくりだしたりする、骨・骨格筋・靭帯・腱などについて学ぶ。 また、これらの器官の損傷について学ぶ。 |
第10回 | 脳・神経系 (1): 中枢神経系(脳と脊髄神経)の構造と機能、およびおもな疾病や障害について学ぶ。 |
第11回 | 脳・神経系 (2): 末梢神経系(脳と脊髄神経以外)の構造と機能、およびおもな疾病や障害について学ぶ。 |
第12回 | 生体の防御機構: 身体を病原体などから守るしくみを学ぶ。 |
第13回 | 生殖・発生・老化のしくみ: 生殖器系の構造と機能、妊娠の成立と発生のしくみ、老化のメカニズムを学ぶ。 |
第14回 | 心理的支援がとくに必要な疾病: 心理的支援が必要なストレス関連疾患(心身症、不安症、うつ病、がん、難病、心筋梗塞など)について学ぶ。 |
第15回 | まとめ: 身体の正常な構造と機能および疾病についてのの知識の整理をする。 |