社会情報論Ⅰ
担当者山口  仁
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングSOC-103

授業の概要(ねらい)

 情報とは「意味ある記号の集合体すべて」と定義される。人間は情報の交換と共有によって社会を形成してきた。その点では、あらゆる人間社会を「情報社会」であると言うこともできる。ただ、近代以降、情報を伝達・蓄積するメディアの技術は、飛躍的に発達してきた。今日、情報のやり取りは以前とは比較にならないほど頻繁に行われるようになってきている。つまり現代は、より高度化した「情報社会」なのである。このような現代の特徴的な問題とは何か。本講義では、インターネットの普及にいたるメディア技術の歴史の展開を概観しながら、現代社会の問題を解説していく。

授業の到達目標

 高度情報化社会としての現代社会の諸問題を、関連する分野の概念やモデルを用いて所定の時間内に一定量で論述することができること。

成績評価の方法および基準

 予習レポート(20%)、授業内レポート(10%)、期末試験(70%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使用しない。
参考文献

準備学修の内容

 授業中に次回テーマについて指示するので、それに関して予習レポートを作成してくること(翌週に回収します)。

その他履修上の注意事項

 講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回 導入:生物進化とコミュニケーション
第2回 情報と社会に関する議論の射程(1)
第3回 情報と社会に関する議論の射程(2)
第4回 メディアの歴史(1):身体を超えるコミュニケーション
第5回 メディアの歴史(2):電気通信とメディア
第6回 マス・メディアとマス・コミュニケーション(1):大衆社会
第7回 マス・メディアとマス・コミュニケーション(2):マス・コミュニケーション研究の展開
第8回 インターネットと双方向コミュニケーション(ネットワーク・コミュニケーション)
第9回 ネットワーク社会の諸問題:ネット利用の安心・安全
第10回 ネットの匿名性と利用者の責任
第11回 デジタル・メディアとコミュニケーションの変容
第12回 岐路に立つマス・メディア
第13回 ネット・ジャーナリズムの可能性
第14回 監視社会化の進行と情報技術
第15回 総括・ふりかえり