税法B
担当者上條 克彦
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPUL-310

授業の概要(ねらい)

二人以上集まって共同生活をすれば税が生まれます。
どんな人も、共同体に身を置く限り税から逃れることはできません。
近代社会の税は、役務でなく金銭によって徴収され、その額は法律によって決まります。
税法Ⅰは、この税を決める法律(税法)について、基礎から講義するとともに、必要に応じて受講者との討論も行います。
税法は、憲法、民法、会社法、会計学など、他の分野の科目と深くかかわるので、税法を学ぶことでこれらの知識を統合し、実社会において真に役立つものにすることができます。

授業の到達目標

①税法の基本的事項を修得すること
②税法を学びながら、憲法や民法、会社法等の理解をさらに深め、実社会で生かせるようになること。

成績評価の方法および基準

①授業貢献度、②中間テスト(又は中間レポート)及び③期末テスト(又は期末レポート)の総合評価
評価配分割合:①30%、②30%、③40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリント配付
参考文献『租税法入門』川田剛(財団法人大蔵財務協会)
参考文献『税法概論』図子善信(財団法人大蔵財務協会)
参考文献

準備学修の内容

毎回授業でプリントを配付するので、自分で書き込みをしてプリントを自分なりのノートにした上で、それを持参して次回の授業に臨むこと

その他履修上の注意事項

税法は、企業会計と深くかかわりますので、できれば企業会計法Ⅱをあわせて履修してください

授業内容

授業内容
第1回法人税
法人税の概要、法人税と所得税の関係、法人税申告と企業会計との関係について学ぶ
第2回法人税
法人税の納税義務者(普通法人、協同組合、公益法人、人格のない社団、公共法人)、課税所得、税率について学ぶ
第3回法人税
益金と損金、確定決算、申告調整、公正処理基準について学ぶ
第4回法人税
役員給与、寄付金、交際費、減価償却について学ぶ
第5回法人税
資産の無償譲渡、受取配当について学ぶ 
第6回酒税・たばこ税・間接諸税
直接税と間接税の違い、酒税・たばこ税・間接諸税の概要について学ぶ
第7回消費税・地方消費税
消費税・地方消費税の概要、個別消費税(酒税・たばこ税・間接諸税)と消費税の違いについて学ぶ
第8回前半の講義のまとめと中間テストを行う
第9回消費税・地方消費税
消費税の課税取引・不課税取引・免税取引・非課税取引について学ぶ
第10回消費税・地方消費税
消費税の免税事業者、簡易課税、軽減税率、インボイス方式について学ぶ
第11回国際課税
居住者と非居住者、全世界所得課税と源泉所得課税、外国税額控除について学ぶ
第12回国際課税
タックスヘイブン、移転価格税制について学ぶ
第13回租税回避
租税回避スキームについて学ぶ
第14回権利救済制度
不服審査と税務訴訟について学ぶ
第15回後半の講義のまとめと期末テストを行う