担当者 | 福島 知己教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | ESS-106 |
世界史を暗記科目だと思っていませんか。実際の歴史とは、人間たちによってかたちづくられたものであり、そして歴史を書くという行為そのものも、人間によっておこなわれたものです。百人いれば百通りの考え方があるなかで、ひとつ(ないし複数)の「歴史」というものが記述されていく過程そのものに注目するのが、ほんらいの意味での歴史学の醍醐味と言えるでしょう。概説Ⅱでは、17、18世紀の近代的国家の成立から現在のEUまでのヨーロッパの歴史を対象に、歴史学とはどういう営みなのかを考えていきます。歴史の大きなうねりに目を向けつつ、その中に生じている無数の小さなざわめきに耳を傾けることが目標になります。
・「ヨーロッパ」が時間とともに変化しながら生まれた歴史的産物であることを理解する。
・「ヨーロッパ」が世界の他の地域との交流によって生まれた文化的産物であることを理解する。
・「ヨーロッパ」の歴史を知ることを通じて、現代世界全体の理解を深める。
原則として、平常点20%、授業内試験40%、期末試験40%とするが、受講状況を見て決定する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 教養のための西洋史入門 | 中井義明他 | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 教養のグローバル・ヒストリー | 北村厚 | ミネルヴァ書房 |
各回の授業内容に対応する西洋史上の出来事について、あらかじめ箇条書きでまとめること。これは毎回の授業後に提出してもらう。
進捗状況、履修者数に応じて、授業内容を一部変更する場合がある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション |
第2回 | 啓蒙思想とヨーロッパ |
第3回 | アメリカ合衆国の独立とフランス革命 |
第4回 | 西洋史の諸問題(1) |
第5回 | 工業化の進展と資本主義 |
第6回 | 国民国家の形成と帝国主義の進展 |
第7回 | 「不平等なネットワーク」の構築 |
第8回 | 西洋史の諸問題(2) |
第9回 | 19世紀後半の社会運動とロシア革命 |
第10回 | 両世界大戦と2つの全体主義 |
第11回 | 冷戦、核の時代 |
第12回 | 西洋史の諸問題(3) |
第13回 | EUの成立と展開 |
第14回 | 1968年以前と以後 |
第15回 | 総括と期末試験 |