担当者 | 田中 佑季教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | FUL-210 |
法社会学は、法が社会の中で実際にどのように用いられているのか、その結果いかなる作用をもたらしているのか、法と社会との関連を実証的に分析する学問であり、法社会学は幅広い分野をその対象としていると言えます。この授業では、「家族」や「子ども」に関する法に焦点を置き、関連する法を社会の中でどのように捉えるべきか、法と社会との関係を理解・検討し、また、社会における問題の解決のため、法をどのように考え、運用すべきかを「自身で考える」ことができる思考力を養うことを目的とします。
授業では、「子ども」に関する法と社会との関わりについて、現代社会における課題・問題として考えるべき論点について検討を進めていきます。また、私たちの生活と法との関わりにおける課題や日本の司法制度に関する検討も試みます。
①現代社会における「子ども」に関わる法制度について知識を修得し、社会との関わりにおける問題を把握することができる。
②私たちの日常生活と法との関わりを理解し、問題点について自身で考えることができる。
③現行の法制度では対応が難しい問題について、その解決方法を自身で考察することができる。
④日本の司法制度について理解し、自身で説明することができる。
期末試験、リアクションペーパー(授業の中で数回実施予定)により評価します。
*初回授業の際に詳しく説明します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 各回配布する授業レジュメに沿って授業を行う予定です。 | ||
参考文献 | 『子ども法』 | 大村敦志・横田光平・久保野恵美子 | 有斐閣、2015年 |
参考文献 | 『子どもと法』 | 棚村政行 | 日本加除出版、2012年 |
参考文献 | 『市民生活と法[第4版]』 | 中川淳 編 | 法律文化社、2014年 |
参考文献 | *その他、テーマごとに適宜紹介します。 | ||
参考文献 | *初回授業の際に詳しく説明します。 |
①次回の授業内容について、参考書などを使用しながら予習を行い、概要を把握しておくこと。
②授業で説明した内容について、レジュメや参考書などを使用しながら復習をし、理解を深めておくこと。
③事前に配布された資料などがある場合は、資料をよく読み、理解を深めてくること。
①受講する際には、六法(いずれも可)を持参してください。
②法社会学Ⅰも合わせて履修すると理解がより深まるでしょう。
③授業内容を十分に理解するため、授業には出席し、積極的に考え、理解を深めてください。
④日頃から新聞やテレビのニュースなどにも触れ、社会の問題に関心を持つと良いでしょう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション-法と社会 |
第2回 | 現代社会と子どもの人権 |
第3回 | 児童虐待と子どもの保護(1)児童虐待の実情と保護 |
第4回 | 児童虐待と子どもの保護(2)児童虐待防止のための法制度 |
第5回 | 子どもと学校(1)子どもの学習権と教育 |
第6回 | 子どもと学校(2)学校の事故、いじめ等と子どもの保護 |
第7回 | 少年事件と法(1)少年事件の背景 |
第8回 | 少年事件と法(2)少年法 |
第9回 | メディアと子どもの人権 |
第10回 | 市民生活と法(1)高齢社会と法 |
第11回 | 市民生活と法(2)情報と法 |
第12回 | 司法制度(1)日本の司法制度の基本的枠組み |
第13回 | 司法制度(2)裁判外の紛争解決手続、裁判員制度① |
第14回 | 司法制度(3)裁判員制度② |
第15回 | まとめ *以上の授業内容及び順序は、授業の進行状況によって変更する場合があります。 |