担当者 | 若山 昇教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | SEM-104 |
現代の社会を生きるうえでは、読む・書く・話すことを的確に行うことが必要となる。さらに、さまざまな情報を十分に吟味し体系的に理解し、意思決定を的確に行うためには、論理的な思考は不可欠である。
この論理的に考える力は、就職試験でも必要である。また、経済産業省が提唱する社会人基礎力や文部科学省による高等教育における学士力、さらに21世紀型スキルにおいても、重要とされている。
しかし、この論理的な思考能力は一朝一夕には習得できない。授業ではどのように情報を整理分析するのか、いかにして考える習慣を身に付けるか等、論理的思考能力を養うために必要な基本的事項を学ぶ。
このため、授業では討論や発表を積極的に取り入れる。
① 論理的に考える方法と習慣を身につけることが授業の到達目標である。
② このため、授業で学んだことを「わかった」 ⇒ 「解けた」 ⇒ 「使えた」と発展させる。
例えば、推論の罠などを通して、いかに情報を整理分析するのかを習得する。
■授業方法:
授業の主役を学生とし、グループ活動・討論・発表を主体とする。さらに、授業では、クリティカルシンキングに親しみを持つべく、クイズやゲームの要素を取り入れる。
*定期試験は行なわない。
*小テストを行なう場合には、教科書持ち込み可とする。
*発表・討論等によるクラス貢献度と課題提出(50%)、レポートまたは小テスト(50%)を総合して評価する。
*発表課題は前もって連絡する。
*提出課題は復習を中心に、授業で「わかった」ことを基本とし、日常の問題を「解ける」、さらに「使える」と発展させることを目指す。
■評価の基準(達成レベルと成績の目安):
S:特に優秀であり、論理的な思考を、いつでも、どこでも十分に使いこなすことができる。
A:優秀であり、教科書を見れば、論理的に思考することができる。
B:教科書程度ならば何とか理解でき、課題・問題ならば、何とか解くことはできる。
C:教科書を理解することや課題・問題を解くことが、難しい。単位取得の最低レベルにすぎない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『誰でもわかるクリティカルシンキング―それってホント?』 | 若山昇 | 北樹出版 |
参考文献 |
必要に応じて、理解を助けるための課題を課すことがある。
*演繹・帰納、推論の罠など1年間でまとまった内容を学ぶので、論理的思考演習Ⅰをすでに履修済みであることが望ましい。未履修の場合は、論理的思考演習Ⅱを履修後に、論理的思考演習Ⅰを履修すること強く希望する。
*専門知識は不要である。
*「考える」ことの大切さを理解してほしい。
*きちんと受講すれば、今後の人生において必ずプラスになる。
*なお、ケータイ、ノート型PCが必要になる場合がある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション、授業の方針・内容 |
第2回 | 推論の罠:基準と錯覚、世界地図の不思議 |
第3回 | 推論の罠:情報の間違い |
第4回 | 推論の罠:前提が隠れている |
第5回 | 推論の罠:一般化しすぎ |
第6回 | 推論の罠:情報は本質的か(最後の藁) |
第7回 | 推論の罠:事例と前提の不一致 |
第8回 | 推論の罠:不適切なサンプリング |
第9回 | 推論の罠:本当の目的は何か |
第10回 | 推論の罠:因果関係と第3変数 |
第11回 | 推論の罠:鵜呑みの危険性 |
第12回 | 推論の罠:論理展開の省略 |
第13回 | 推論の罠:可能性が極めて低い |
第14回 | 推論の罠:焦る、慌てる、諦める |
第15回 | 学んだことを確認するための総合演習問題 |