担当者 | 菊池 正教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
途上国研究をおこなう開発経済学の理解を深める。我々先進国と途上国とが共存の道(Win-Win“ウイン・ウイン”)を歩むことは、異文化コミュニケーションを図ることでもある。異文化の理解ができなければ、途上国の人々の視点に立つことができず、先進国と途上国の人々が合点のゆく発展の道を見つけることは難しいであろう。その意味でも、諸君は独り善がりの見方や考え方に陥ることなく、次世代のオピニオンリーダーとなるべく、開発経済学の考え方や分析視点や必要な手法を学んでもらいたい。同時に、幾世代を経た学問体系が伝える理論や分析手法の面白さも感じてくれればと願っている。
本演習では(i)まず一緒に開発経済学が何かを学びつつ、途上国が持続的な成長を続けるためには、どこに課題があるかを探る。(ii)次に、課題の分析を、時には経済モデル、データ分析から一緒に考察する。(iii)最後に、学生には自分の言葉で、開発経済学の課題と展望を表現し、情報を発信してもらいたい。
クラスではテキスト『トダロとスミスの開発経済学』を輪読し、毎回学生から報告をしてもらう予定。それをもとに補足講義を行う。その際には、適宜、インターネット等からの情報収集、経済理論やデータを用いた分析手法を紹介する予定。
諸君は先進国日本で生活しているが、グローバル化の下では、我々の生活は、例えば夕食の具材を見て分かるように、途上国と貿易・投資を通じて繋がっている。したがって、途上国(地球上)の人々と共存できるには、何ができるかを開発経済学から分析・考察し、自分の意見をまとめて発信することが出来るようになってもらいたい。
成績は平常点(授業貢献や提出物:40%)と期末評価(レポート/試験:60%)の結果により、総合的に評価する。詳細は、最初の講義で説明する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『トダロとスミスの開発経済学』 | マイケル・P. トダロ、ステファン・C. スミス著 | ピアソン桐原 |
教科書 | Economic Development, 12th, 2015. | Michael P Todaro, Stephen Smith | Pearson Education Limited; |
参考文献 | (2007)『国富論 国の豊かさの本質と原因についての研究』上下、日本経済新聞社出版局 | アダム・スミス、山岡 洋一訳 | 日本経済新聞社出版局 |
参考文献 | (2009)『経済開発政策論』 | 高梨 和紘 | 文眞堂 |
参考文献 | (2012)『動学マクロ経済学:成長理論の発展』2012年。 | 二神 孝一 | 日本評論社 |
参考文献 | (2014)『クルーグマンの国際経済学』上下 | Paul R. Krugman, Maurice Obstfeld, 山本 章子翻訳 | 丸善出版 |
参考文献 | (2012)『国際政治の数理・計量分析入門』 | 松原 望、飯田 敬輔 | 東京大学出版会 |
参考文献 | (2003)『計量経済学』 | 蓑谷 千凰彦 | 多賀出版 |
参考文献 | (2000)『成長理論』 | ロバート・M. ソロー、福岡 正夫訳 | 岩波書店 |
参考文献 | (2006)『内生的経済成長論』全2巻 | R.J. バロー、X. サラ‐イ‐マーティン、大住 圭介訳 | 九州大学出版会 |
参考文献 | (2017)SDGs 国連 世界の未来を変えるための17の目標 2030年までのゴール | 日能研教務部 | みくに出版 |
参考文献 | (1988), On Ethics and Economics | Amartya K. Sen | Wiley-Blackwell |
参考文献 | (2018), Inequality: What Can Be Done?, | Anthony B. Atkinson | Harvard University Press |
参考文献 | (2016), The Making of Behavioral Economics | Richard H. Thaler | W W Norton & Co Inc |
参考文献 | (2017), Capital in the Twenty-First Century | Thomas Piketty | Belknap Press |
報告者はハンドアウトを作成すること。
開発経済学の文献は多いため、授業前にしっかりとテキストを読んでおくこと。履修者には春学期と秋学期を通じた通年の履修を期待する。また、一度も休まない意志を持つ学生の受講を期待する。本クラスを受講する学生には開発経済学を一緒に履修することを勧める。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | はじめに:イントロダクション |
第2回 | テキスト輪読と議論 |
第3回 | テキスト輪読と議論 |
第4回 | テキスト輪読と議論 |
第5回 | テキスト輪読と議論 |
第6回 | テキスト輪読と議論 |
第7回 | テキスト輪読と議論 |
第8回 | テキスト輪読と議論 |
第9回 | テキスト輪読と議論 |
第10回 | テキスト輪読と議論 |
第11回 | テキスト輪読と議論 |
第12回 | テキスト輪読と議論 |
第13回 | テキスト輪読と議論 |
第14回 | テキスト輪読と議論 |
第15回 | まとめ |