条件づけの理論と応用
担当者望月  要教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングEXP-301

授業の概要(ねらい)

 『学習心理学I』に引続き,主に実験行動分析学の枠組から,我々ヒトを含む動物の行動変容の法則に関して,特に重要なテーマを取り上げ,その基本概念,古典的な実験の意義,重要な現象について講義する。

授業の到達目標

 ヒトを含む動物の行動変容に関する重要なテーマついて,科学的な原理に基づいて記述し,その代表的実験例を説明できる。

成績評価の方法および基準

 学期末試験の成績のみで成績を決める。試験には所定の持ち込み用紙だけの持ち込みを認め,持ち込み用紙の内容30点,事前予告問題20点を含め,100点満点で評価する。配布資料,参考書類の持ち込みは認めない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
参考文献『行動の基礎』(2016)小野浩一培風館
参考文献『学習の心理:行動のメカニズムを探る』(2000)実森正子・中島定彦サイエンス社
参考文献『オペラント心理学入門』(1978)レイノルズ G. S. 浅野俊夫(訳)サイエンス社
参考文献『行動理論への招待』(1976)佐藤方哉大修館書店
参考文献『行動心理ハンドブック』(1989)小川隆(監修)培風館

準備学修の内容

 講義を聞く前に,毎回のテーマについて予習し,基本的な概念と専門用語は一通り知っておくこと。授業後は,毎回ノートを整理し,参考書等を参照しつつ講義内容を十分に理解すること。

その他履修上の注意事項

 春学期の『学習心理学I』と継続して履修することが望ましい。講義を充分に理解するには予習ないし復習は不可欠である。尚,授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

授業内容

授業内容
第1回 授業方針の説明,関連書籍・文献の紹介
第2回 オペラント随伴性と強化スケジュール
第3回 複雑な強化スケジュール
第4回 選択行動と定量的行動分析(1)
第5回 選択行動と定量的行動分析(2)
第6回 回避と罰の随伴性
第7回 “衝動性”とセルフ・コミットメント
第8回 複雑な刺激性制御
第9回 刺激性制御と概念行動
第10回 条件性弁別と高次オペラントクラス
第11回 等価関係
第12回 機能と随伴性による言語行動の分類
第13回 言語行動としての意識:私的出来事のタクト
第14回 言行一致:非言語行動と言語行動の相互関係
第15回 まとめ