政治学特講B
担当者甲斐 祥子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPOL-310

授業の概要(ねらい)

 比較政治学Ⅱでは、比較政治学Ⅰにひき続き、西ヨーロッパの主要国の4国目としてイタリアを取り上げ、さらに、超国家組織であるEUについても取り上げる。さらに、ヨーロッパ政治を理解するために必要な基礎的な概念である、ナショナリズム、エスニシティ、クリーヴィッジ、多数決民主主義と合意形成民主主義、福祉国家、政党、宗教等々について解説をする。

授業の到達目標

①外国の政治に対する関心をさらに深め、自分なりに政治について考え、それを発信することができるようになる。
②就職試験等に役立つであろう、政治に関する広範な知識を身につける。

成績評価の方法および基準

 2回のテストで知識とその定着を確認する。第1回テストと第2回テストの合計点(90%)と、授業への参加姿勢及び貢献度(発言やミニ・アンケートへの回答など、10%)を総合して評価する。テストは必ず受験する必要がある。やむをえない事情で第1回テストを欠席する(あるいは欠席した)場合は、速やかに申し出て教員の指示を受けねばならない。第2回テスト欠席の場合は、追試を受験する。
 学期末の第2回テストのみを受験しても合格点には達しないので、就職活動中の学生は特に注意すること。長期欠席者の単位取得は不可能である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新・西欧比較政治』池谷知明・河崎健・加藤秀治郎編著北樹出版
参考文献

準備学修の内容

 授業後には、ノートを読み返し、さらにテキストも利用してノートを整理する。授業前には、ノートで前回の内容を確認する。
 メディア(テレビ、新聞、雑誌、インターネット等)を通じて積極的に情報を収集し、現実の政治や社会状況を知るように努める。その際、一種類のメディアに偏らずに多くの情報に接する。
 様々な本を読み、様々な意見や考え方を知る。

その他履修上の注意事項

 自らの問題意識を持って授業に参加することを望む。
 レジュメの配布等は行わないので、毎回出席してノートをとることが重要であることを理解して受講されたい。テストの日程は変動する場合がある。テストの日程、テスト欠席の場合の措置、その他の連絡事項は、授業内に発表するので、必ず出席をして確認すること。

授業内容

授業内容
第1回授業ガイダンス、イントロダクション―西ヨーロッパの変動
第2回イタリア1―戦後イタリアの政治
第3回イタリア2―執政府と議会
第4回イタリア3―政党と選挙制度、現代イタリア政治の課題
第5回EU1―EUの制度
第6回EU2―EUの課題
第7回ナショナリズム、エスニシティ
第8回クリーヴィッジ理論、第1回テスト(予定)
第9回多数決民主主義と合意形成民主主義
第10回福祉国家
第11回政党
第12回選挙制度と政党制
第13回宗教と政治
第14回国民投票
第15回秋学期まとめ、第2回テスト(予定)