担当者 | 徳力 徹也教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | SOL-204 |
まず、経済法の中核である競争法(独占禁止法)の内容の一部(合併規制等)を説明します。また、最近の重要問題(GAFA等の支配的プラットフォーマー・ビッグデータの問題等)に対する競争法の取組みを説明します。これらを通じて競争法の基本思想・概要を理解してください。
次に、市場の失敗・格差拡大等に対処するための経済規制等を説明します。また、関連して経済規制等の問題点・政府の失敗についても説明します。
最後に、我が国経済が国際経済の中にあることを踏まえて、国際経済法の概要を簡単に紹介します。
講義は、経済的な諸問題(経済規制の要否/その適正さ)について、「法律学の各分野における基本的な知識を応用し、法律の専門的立場から、新しい法現象について、その問題点を的確に把握し、問題解決のための提言を行うことができる」ようになることを目標とします。
特に、受講生において、我が国の経済システムを支える経済ルールの在り方について、新聞等の報道内容を理解して議論できるようになること(「新聞で報道されている規制の見直しは、〇〇との目的を有している。しかし、●●との弊害が生じるおそれがある。これらを考慮して、私は、この見直しに賛成/反対である」との議論)を最終的な目標とします。
基本的に試験結果(80%)、レポート提出・発表等(20%)に基づき評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考文献 | 『経済法入門』 | 泉水文雄 | 有斐閣 |
各講義のレジメを事前配布・LMS掲載するので、当該レジメを事前に読み、問題を検討してください。
レジメに記載された課題についてはレポート作成・提出した上、適宜指名を受けた学生が発表することとします。
なお、経済活動に係る新聞記事等を読むように努めてください。
自分が政策担当者・ビジネス法務担当者になったつもりで、「どのような経済システム・経済ルールが望ましいか」などの問題意識を持ってください。
なお、授業中の私語は、厳禁です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 概要説明(問題意識・今後の授業の進め方) |
第2回 | (春期の復習)市場経済システム(競争)のメリットは? 競争を維持するルールとしての独占禁止法の必要性・その内容は? |
第3回 | 新聞に「A社とB社の合併に関する独禁法の問題」と書いてあった。 独占禁止法は、合併等を何故・どのように規制しているだろうか? 最近の合併等規制事例を検討しよう。 |
第4回 | 前回の続き・・・ 最近の合併等規制に関する事例を検討して理解を深めよう。。 |
第5回 | 競争法に関する最近の話題性ある事例を考えよう (GAFAのような支配的プラットフォームの問題性とその対処等) |
第6回 | 市場経済システムは、常に望ましいものだろうか? 何故、政府は、市場経済システムでの企業活動に対する規制をするのだろうか? 市場の失敗と経済規制の必要性を考えよう。 |
第7回 | 市場の失敗と経済規制の必要性を考えよう(続) |
第8回 | 所得格差是正のための経済規制の必要性を考えよう。 政府だって失敗する(政府の失敗を考えよう)。 |
第9回 | 経済規制の法的問題を考えよう。 憲法(「営業の自由」)との関係に係る事例を検討しよう。 |
第10回 | 経済規制の行政運用の法的問題を考えよう。 (経済に関する違法な行政運用から、問題の所在を理解する) |
第11回 | 経済規制に関する最近の動きをみよう (どのような規制・その見直しがどのような理由から実施されたのか) |
第12回 | 国際経済ルールの基本を学ぶ(1):無差別原則・数量制限措置禁止とは? |
第13回 | 国際経済ルールの基本を学ぶ(2):補助金規制等 |
第14回 | 国際経済ルールの基本を学ぶ(3):セーフガード措置・アンチダンピング措置等 |
第15回 | まとめと試験 |