演習Ⅰ
担当者
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 世界の交流人口は大幅に増加を続ける一方、我が国においても、インバウンド(訪日外国人旅行)の著しい伸長、OTA(オンライン・トラベルエージェント)の台頭、民泊法制化など、旅行産業を取り巻く環境は変化の速度を増している。この演習では、「ツーリズム産業の深掘り」という主題の下、旅行産業および関連する観光分野におけるテーマをグループごとに抽出し、調査・検討した成果を発表し合うことにより、課題解決に向けた能力を向上させることを目指す。そのためには、次の点が重要となる。
  ・解決が必要な課題をどのように抽出するか
  ・課題に関する情報や資料をどのように収集するか
  ・課題をどのように整理してまとめ、説得力ある説明を行うか
 国際政治から企業活動に至るまで、そこで行われている課題解決に向けた取り組みの多くは、上記のプロセスの繰り返しである。したがって、この演習を通じ、問題点を見つける力、論理を構成する力、発表する力、議論する力を身につける。
また毎回の授業では、業界の最新情報を共有するとともに、必要に応じて関係する企業・団体等を訪問してキャリアパスにつなげる。

授業の到達目標

 課題抽出、仮説設定、自分の意見を発表、他者と議論という一連のプロセスを身につけることを目標とする。
グループごとに深掘りしたテーマは、最終的に演習Ⅱ終了時に研究報告書としてまとめ、冊子にする。

成績評価の方法および基準

 演習への参画態度・取り組み姿勢(30%)および研究テーマの進捗状況(70%)で評価する。出席状況が悪い場合は減点とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書適宜資料を席上配布するなり、Eメールで配信する。
参考文献

準備学修の内容

 報道されている旅行・観光に関するニュース(特に観光庁の政策)に、絶えず興味を持って接してほしい。そしてあくなき好奇心を持って、疑問に思ったことはすぐ調べる姿勢で臨んでほしい。研究テーマに即した書籍を月に1冊は読んでほしい。

その他履修上の注意事項

 積極的かつ建設的に議論に参画してほしい。話す技術の向上を目指すのも勿論だが、聴く技術・聴く姿勢の向上も期待する。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、履修者自己紹介による相互理解
第2回 過去の研究レポート読み合わせ
第3回 研究テーマ議論
第4回 研究テーマ班分け、ロードマップ議論
第5回 班ごとロードマップ作成、関連図書抽出
第6回 研究テーマの深掘り(1)
第7回 研究テーマの深掘り(2)
第8回 研究テーマの深掘り(3)
第9回 研究テーマの進捗確認と討論
第10回 研究テーマの深掘り(4)
第11回 研究テーマの深掘り(5)
第12回 研究テーマの深掘り(6)
第13回 研究テーマの中間発表と討論(1)
第14回 研究テーマの中間発表と討論(2)
第15回 中間発表討論を受けての内部議論と夏休み期間中の行動計画発表