担当者 | 鈴木 拓教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECT-203 |
本講義では、入門レベルのマクロ経済学の基礎知識を前提とした上で、初級~中級レベルのマクロ経済理論を解説します。数理的なモデルには極力頼らない説明を心がけますが、その分言葉で説明する部分が増えるので、受講生には、論理的に物事を考える力と集中力が必要とされます。
本講義で重視されるのは、「なぜそうなるのか」「なぜそう考えるのか」といった「なぜ」を追求する姿勢です。本講義の受講を通じ、日常の経済現象に目を向ける時に、「なぜ」を考える習慣を身に付けて下さい。
1.経済関連のニュースや新聞記事の基本的な内容について人に説明できる程度の基礎知識を習得し、説明できるようにする。
2.マクロ経済学のツールを駆使し、経済現象の大筋をマクロ経済学の基本に則って読み解くことが出来るようにする。
授業期間中に行う小テストまたはレポート(100%)。受講者数により決定します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『スティグリッツ マクロ経済学』(第4版)(2014年) | ジョセフ・E・スティグリッツ/ カール・E・ウォルシュ著、東 | 洋経済新報社 |
参考文献 |
教科書を事前に読んで疑問点を箇条書きにしておくことを推奨します。また授業終了後翌週までに、下記の通り授業中の板書・レジュメを基に自分自身の力でノートを編集して下さい。
適切な理解のため、マクロ経済学I、同IIの連続履修を望みます。
なお、授業の妨げにならないよう、授業中は静粛にしてください。このルールが守れない場合には、その場で本講義の不合格を言い渡すこともあります。
また、板書はあくまでも皆さんのノート作成の取っ掛かりにすぎません。大学での勉強は、授業が終わってから授業中に書き留めたことや調べたことを基に自分でノートをまとめるのが本番です。知っている情報は省く等して板書の内容を取捨選択し、更にわからなかったところは自分で調べて付け足すなどの工夫を心がけてください。(板書が多いのは手を動かして学習効果を上げるという目的の他、受講生の皆さんの聞き漏らしを防ぐためと、ノートのまとめ方がわからない人でも板書を丸写しするだけである程度ノートが完成するよう配慮しているためでもあります。)
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 授業案内・イントロダクション-現代マクロ経済史 |
第2回 | 基本的競争モデルとその限界 |
第3回 | マクロ経済活動の測定①:GDP水準及び成長率 |
第4回 | マクロ経済活動の測定②:消費者物価、失業統計 |
第5回 | 完全雇用マクロモデル①:労働市場・生産物市場 |
第6回 | 完全雇用マクロモデル②:資本市場・一般均衡・貨幣市場 |
第7回 | 貨幣と銀行システム①:金融システムと信用創造 |
第8回 | 貨幣と銀行システム②:中央銀行の金融政策 |
第9回 | 完全雇用下の財政と開放経済 |
第10回 | 経済成長と生産性①:貯蓄と投資・労働力 |
第11回 | 経済成長と生産性②:技術進歩・経済成長とその限界 |
第12回 | 経済変動の理論①:景気循環と賃金-失業問題 |
第13回 | 経済変動の理論②:経済変動をめぐる重要概念 |
第14回 | 総支出と総所得①:所得‐支出分析・消費 |
第15回 | 総支出と総所得②:投資・政府支出・貿易収支・実質利子率 |