生涯発達心理学Ⅰ
担当者木原 久美子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングDEP-301

授業の概要(ねらい)

 本講では、胎生期、乳幼児期・学童期といった初期発達における主要な現象に焦点を当て、育ちの原点、育つ原動力、人を育てる環境等について検討する。取り上げるトピックスは、発達研究の方法としての観察、生涯発達の道筋、出生を巡る現代的な課題、コミュニケーション、仲間関係、遊び、園から学校への移行、気になる子や障がい児の発達等である。受講者数にもよるが、授業をもとに、受講生が問いを立て、小グループで交流することで、各自が問題意識を深めていく機会としていきたい。

授業の到達目標

 1)いつ、どのような行動が獲得されるのかを学ぶ。
 2)発達の道筋を知る。
 3)障がいについて、発達的観点から理解する。
 4)行動観察のポイントを学ぶ。

成績評価の方法および基準

 授業中に提出する課題(30%)、学習への取り組み(10%)、まとめの試験への取り組み(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストは指定しない。参考文献は適宜紹介する。なお、配布資料はLMSにて配信する予定である。
参考文献

準備学修の内容

 1)各回における検討点を1つ導き出す。
 2)検討点についての答えをグループ交流をふまえてA4、1枚にまとめる。
 3)まとめに際し、必要な文献を検索して引用することが望ましい。

その他履修上の注意事項

発達心理学概論、障害者・障害児心理学、心理学研究法Ⅳ(観察法)は関連する科目として、履修を勧める。
私語・迷惑行為は厳禁である。

授業内容

授業内容
第1回1.発達する人と環境との関わりについて学ぶ
第2回2.発達を捉える“観察”という研究方法の特徴を知る
第3回3.生涯発達の道筋について学ぶ
第4回各自の育ちを振り返り、発達について考えたことを検討点として整理し、グループ交流を行う
第5回4.出生を巡る現代的な問題について学ぶ
第6回5.他者との関係性を築く:初期のコミュニケーションの特徴を学ぶ
第7回コミュニケーションの中で育まれるものについて検討点を整理し、グループ交流を行う
第8回6.仲間の中での育ちについて学ぶ
第9回7.遊ぶことと発達の関係性を学ぶ
第10回8.園から学校への移行に伴う課題を学ぶ
第11回9.子どもに対する気がかり1:気がかりを感じさせる要因について学ぶ
第12回子どもに対する気がかり2:気になる子どもの特徴について学ぶ 
第13回障がいの発達的理解について、これまでの授業をもとに検討点を整理し、グループ交流する
第14回10.インクルーシブ教育の中での発達:インクルージョンの理念を実現する教育について、体験をもとにグループ交流する
第15回授業のまとめ・試験