卒業演習(西洋史5)-Ⅱ
担当者石川 敬史教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-434

授業の概要(ねらい)

演習の後半に当たるこの授業では、グローバルヒストリーの中のアメリカ革命という観点から、代表的な研究者の研究文献を講読します。特に、18世紀の後半における大西洋革命が、20世紀以降の歴史にどのような影響を与えたのかを概観します。受講者は、より効果的な発表方法を学ぶとともに、討論を通して歴史学研究に習熟することををねらいとしているので、ぜひ勇気をもって臨むことを願います。この授業を通して西洋史を自分で研究できる視座を獲得することを目指します。

授業の到達目標

西洋史を学ぶ上での基本的な素養を身につける。
学術的な文献の読み方を習得する。
知見をレジュメにまとめて口頭報告をする方法を習得する。
自分自身で図書館を活用できるようになる。

成績評価の方法および基準

演習への参加姿勢(積極的な発言など):50%
レジュメ報告への評価:25%
授業に基づくレポート課題への評価:25%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『独立宣言の世界史』デイヴィッド・アーミテイジ(平田雅博・岩井淳・菅原秀二・細川道久訳)ミネルヴァ書房
参考文献『思想のグローバル。ヒストリー:ホッブズから独立革命まで』デイヴィッド・アーミテイジ(平田雅博・山田園子・細川道久・岡本慎平訳)法政大学出版局

準備学修の内容

受講者は、授業日に講読する章を必ず読み込み、自分のコメントを用意してから出席してください。
受講者は、全員が複数回の報告を担当するので、報告担当になった場合は、担当箇所のレジュメを用意してください。
報告者以外の受講者も、報告者を助けるつもりで授業に臨んでください。

その他履修上の注意事項

読むこと、考えること、自分の考えを言葉で伝えられること、明瞭に書くこと、これらが人生を切り開く手段であることを自覚していただきたく願います。この授業をこうした能力の獲得の場ととらえて積極的に活用して下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
課題図書についての解説。この授業の射程、授業の運営方針についての解説。
第2回序章「独立宣言のグローバル・ヒストリー』前半の講読
報告者の報告と検討
第3回序章「独立宣言のグローバル・ヒストリー」後半の講読
報告者の報告と検討
第4回第1章「独立宣言の中の世界」前半の講読
報告者の報告と検討
第5回第1章「独立宣言の中の世界」後半の講読
報告者の報告と検討
第6回第2章「世界における独立宣言」前半の講読
報告者の報告と検討
第7回第2章「世界における独立宣言」後半の講読
報告者の報告と検討
第8回大西洋世界の政治思想(1)
講義と討論
第9回大西洋世界の政治思想(2)
講義と討論
第10回第3章「独立宣言の織りなす世界」前半の講読
報告者の報告と検討
第11回第3章「独立宣言お織りなす世界」後半の講読
報告者の報告と検討
第12回終章「独立宣言と主権国家の行方」後半の講読
報告者の報告と検討
第13回終章「独立宣言と主権国家の行方」後半の講読
報告者の報告と検討
第14回各国の独立宣言についての史料解説
講義と討論
第15回授業の総括
質疑応答と議論
レポート課題の提示