担当者 | 千代 勇一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | AMS-204 |
「ラテンアメリカの社会と文化Ⅰ~Ⅳ」はラテンアメリカ地域の文化と社会を総合的に理解することを目的としており、この「ラテンアメリカの社会と文化Ⅳ」では麻薬問題からアプローチします。ラテンアメリカでは植物を原料とする様々な麻薬が生産され、頻繁に映画や小説に取り上げられてきました。そのため、ラテンアメリカには麻薬のネガティブなイメージだけが付与され、誤解と偏見が広がっているのが現状です。ラテンアメリカではなぜ、そして誰が麻薬を生産し、どのくらいの利益を得ているのでしょうか?また、いかなる対策が実施され、その効果はどうなのでしょうか?麻薬問題はその広がりから日本を含めた国際社会が取り組むべき最重要課題の一つとされていますが、複雑な問題であるがゆえに地域社会の理解が不可欠です。
そこで講義では、ラテンアメリカにおける麻薬問題を、地域の歴史、文化、政治、経済、さらに国際関係など様々な面から詳しく解説し、ラテンアメリカの歴史と社会に関する理解を深めます。
(1)ラテンアメリカにおける麻薬問題とその対策に関する基礎知識を身につける。
(2)ラテンアメリカの麻薬問題を歴史、文化、政治、経済、国際関係などの視点から説明できる。
(3)ラテンアメリカにおける今後の麻薬対策を提案できる。
評価の方法:(1)小レポートなど授業参加50%、(2)試験50%
評価の基準:(1)ラテンアメリカの麻薬問題の基本事項を説明できる。
(2)麻薬問題を歴史や社会との関係から論理的に説明できる。
(3)従来の麻薬対策を検証し、自らの対策案を根拠とともに提言できる。
※規定回数以上の授業への出席は成績評価を受けるための条件ですが、それだけでは評価されません。
※授業内で出される課題の小レポートの内容、授業におけるマナーや学ぶ姿勢などが授業参加として評価されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用せず、プリントを配布します。 | ||
参考文献 |
(1)レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、テレビ、新聞、インターネットなどを活用して積極的に授業で扱ったラテンアメリカ諸国について調べてください。
(2)授業の内容に関する質問などは授業後またはオフィスアワーに受け付けます。
(3)他地域や世界の歴史とも関係するので、この機会に世界史や地理を勉強あるいは復習すると授業の理解だけでなく教養も深まります。
・ラテンアメリカの地図を見て、国や都市の位置、そして地形などを調べておくこと。
・ラテンアメリカに関して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。
・欠席や遅刻をしないようにしてください。複数回の遅刻は欠席と同様の扱いを受けます。
・授業中は私語、居眠りは厳禁です。2回注意された場合は授業への不参加とみなされます。
・携帯電話を出すことを禁止します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:授業の進め方、評価方法、予定などの説明 |
第2回 | 麻薬問題とは? |
第3回 | コロンビアにおける麻薬問題(1)コカインの歴史 |
第4回 | コロンビアにおける麻薬問題(2)麻薬ビジネス |
第5回 | コロンビアにおける麻薬問題(3)“ラバ(mula)”とは何か? |
第6回 | コロンビアにおける麻薬問題(4)麻薬と紛争 |
第7回 | コロンビアにおける麻薬問題(5)背景としての土地所有と開発 |
第8回 | コロンビアにおける麻薬問題(6)麻薬対策 |
第9回 | メキシコにおける麻薬問題 |
第10回 | ペルーにおける麻薬問題 |
第11回 | ボリビアにおける麻薬問題 |
第12回 | 文化に見られる麻薬の影響(1):映画、小説、ゲーム、宗教 |
第13回 | 文化に見られる麻薬の影響(1):音楽(ナルコ・コリード) |
第14回 | 麻薬対策 |
第15回 | 総括 |